宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 9/ 7 10:17 更新 太陽風の速度が再上昇して、高速風になっています。オーロラも活動的です。 担当 篠原 今朝になって、太陽風の速度が上昇を始めました。 太陽風は、速度が420km/秒くらいまで下がっていましたが、 現在は、550km/秒まで上昇しています。 高速風がやってくるのが、思ったよりも遅かったという印象です。 SOHO EIT284の太陽写真(左の写真)では、 コロナホールは影響開始の目安の位置を大きく通り過ぎて、 コロナホールそのものがほとんど見えなくなっていますし、 27日周期の図で見ても、前回よりも半日程度遅れて回帰しています。 今回の高速風は、それほど大きなものにはならないでしょう。 磁場強度と密度がまだ下がっていないので、 速度としてはもうしばらく上がるかもしれませんが、 継続期間はそれほどでもなく、明日にはもう下がり始めるだろうと思います。 速度が上がる頃から、太陽風磁場が南寄りになり、 -5nTくらいの南向きが続いています。 このため、500〜1000nTくらいの中規模のオーロラ活動が断続的に発生しています。 シベリアの磁場データもにぎやかに変化しています。 南北成分の南寄り傾向が続く間は、引き続き活発なオーロラが期待できます。 今後の予想ですが、SOHO EIT284を見ると、 太陽は全体的にのっぺりとしていて、 黒点もコロナホールも見られない状態になっています。 現在の高速風が終わると、 かなり長い期間(2週間程度)たいへん穏やかな状態が続きそうです。 27日周期の図を見ると、前周期の8月15日に小さな太陽風の乱れが来ていました。 この頃の、SOHO EIT284の写真を見てください(右の写真)。 太陽の南東(左下)に、小さなコロナホールが見えています。 このコロナホールが、8月15日以降の乱れの原因です。 しかし、現在の太陽(左の写真)には、コロナホールが全くなくなっています。 8月15日の高速風は、6月以降次第に弱まる傾向が見られました。 今周期は、もうほとんど影響がないのかもしれません。 現在、太陽活動は極小を迎えていますが、 高速風の周期性にも大きな変化が見られているように感じます。 放射線帯の高エネルギー電子は、磁気圏活動によって大きく数を減らしています。 この後、再上昇すると思いますが、警戒レベルまで上がるかどうかは分かりません。 今後の変化に注目してください。 太陽のフレア活動はとても穏やかです。 970黒点群は、西側に没しつつあります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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