宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 9/ 5 10:21 更新 やや速度が下がりましたが(550km/秒)、高速の太陽風が続いています。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 速度の変化としてはひとつめの山を越え、 650km/秒からゆっくりと下がって、現在は550km/秒になっています。 この間、太陽風磁場の南北成分はもっぱら北寄りで推移していました。 そのため、オーロラの活動はだいぶ弱まっています。 AE指数では、500nTの中規模活動が一度見られた程度で、その他の時間帯は静穏でした。 その様子は、シベリア磁場データでも見られ、 観測点の時間帯の関係もあって、こちらは1日を通して平坦なグラフになっています。 現在のACEのデータを見ると、磁場強度が5nTへやや上がっています。 小さな変化なのですが、これから速度がもう一度上がるのかもしれません。 今回の高速風は、東西に長く広がったコロナホールからやってきています。 途中、速度の増減が何度か見られる可能性があります。 そういった点も含めて、今後の太陽風の変化に注目してください。 SOHO EIT284の写真では、コロナホールの最期の部分が、 太陽の西寄りに移動しています。 この部分の影響が明日にはやってくるでしょう。 (現在の太陽風の変化の兆しは、こことつながっているのかもしれません) 27日周期の図で、8月10日に見えている変化の回帰です。 600km/秒程度まで、再び速度が上がることになるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、目立った増加は止まっています。 そして、2つの衛星とも警戒レベルで推移しています。 衛星の運用などでは、注意が必要です。 通常の状態では、放射線帯の高エネルギー電子の減衰はとてもゆっくりです。 ですが、今回は、この後に太陽風の乱れがまたやってくると思います。 その場合、高エネルギー電子は一度大きく数を減らすことになるでしょう。 そして、その後再び増加に転じます。 太陽のフレア活動は穏やかです。 970黒点群は小さいままです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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