宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 9/ 4 10:10 更新 太陽風の速度がたいへん高くなっています(670km/秒)。オーロラも活動的です。 担当 篠原 太陽風の速度がたいへん高まっています。 昨日のニュース以降も、太陽風の速度は600km/秒台を維持しました。 そして、昨夜、3日22時(世界時3日13時)頃から再び上昇を始め、 現在、670km/秒まで速度が上がっています。 コロナホール起源の太陽風としては、かなり高速の状態です。 一方、太陽風の磁場強度は次第に弱まっています。 昨日より5nTの強さが続いていましたが、速度が上がり始めるとともに強度は下がり、 現在は2nTにまで弱まっています。 このことは、高速風がほぼ最高速度に達していることを示しています。 速度がたいへん高まりましたが、オーロラ活動はむしろ落ち着いています。 AE指数では、500nTくらいの中規模の活動が続いています。 シベリアの磁場データでも、オーロラにともなう磁場変化は記録されていますが、 2日前(図の中央部)の変化に比べると、規模は一段下がっています。 これは、太陽風磁場の南北成分がそれほど大きく南を向かなかったことによります。 ACEの図では、南寄りの時間帯は多く見られますが、振幅は-2nT程度です。 これには、磁場強度が弱まって来たために、 大きな振幅が出にくくなっているということも影響しています。 より活発なオーロラ活動は、 磁場強度が強まっている高速風の前半に出やすい傾向があるのです。 それでも、北極域ではにぎやかなオーロラを見ることができたでしょう。 太陽風の磁場強度が弱まって来たので、速度の上昇はこの辺りまででしょう。 今後は、ゆっくりと速度を下げつつ高速状態が続きます。 コロナホールが東西に長く伸びていましたので、速度が高めの状態が数日間続くと思われます。 そして、6日か7日あたりにもう一度速度の上昇が見られるでしょう。 今日のSOHO EIT284の写真に見えている、コロナホールの東端(左端)の部分の影響です。 高速太陽風の影響を受けて、放射線帯の高エネルギー電子が急増しています。 警戒レベルを一気に超えて来ました。 更に上昇を続ける可能性があります。 衛星では障害が発生しやすくなっていますので、しばらくの間注意が必要です。 太陽のフレア活動は穏やかです。 小さなBクラスのフレアが起きていますが、こちら側に見えている970黒点群の規模は小さく、 これ以上の活動になることはないでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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