宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/ 8/31 10:17 更新 太陽風の速度が下がり、通常の状態に戻っています。明日くらいから、次の高速風がやって来るでしょう。 担当 篠原 昨日のうちに、太陽風は400km/秒の通常の速度に戻りました。 ACE衛星の観測では、31日0時(世界時30日15時)頃に400km/秒へ下がっています。 その後は、400km/秒のままで安定しています。 速度が下がり、磁気圏も穏やかな状態が続いています。 太陽風の磁場強度は3nTとやや弱まったままです。 -2nTくらいの南向きが続く時間帯も見られますが、 振幅としては小さいことと、速度が下がっていることで、 地上の磁場データに目立った影響は見られません。 シベリア磁場データはずっと平坦になっています。 この穏やかな状態は、今日いっぱいは続くでしょう。 明日以降は、次の高速太陽風がやって来ると予想されます。 高速風の発生源であるコロナホールは、太陽の西側に更に進んでいます。 STEREOの太陽コロナ写真を見てください。 広いコロナホールが太陽の西側(右側)にあり、そこから東(左)へ細長く伸びています。 前半に大きな太陽風の乱れがやってきて、 その後、規模を落としながら1週間くらい乱れが続く という展開になるのではないかと予想しています。 27日周期の図によると、前周期は、8月6日、10日と2度の速度の高まりが見られました。 今周期は、ふたつめの山は小さくなるのではないかと思います。 この点も注目しています。 放射線帯の高エネルギー電子は、やや高めのレベルで安定しています。 次の高速風まで、目立った変化はないでしょう。 今日は太陽黒点の写真が更新されています。 ずいぶん西へ進んだ969黒点群の姿を見てください。 規模は特に変化ありません。 太陽は静かな状態です。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。31日4時(世界時30日19時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|