宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 9/ 1 12:02 更新 穏やかな太陽風が続いています。これから、高速風がやって来るでしょう。 担当 篠原 速度が400km/秒前後の穏やかな太陽風が続いています。 磁場強度も5nTで、普通の状態です。 磁気圏のオーロラ活動も概ね穏やかです。 太陽風磁場の南北成分が、多少南向きに振れたりしたので、 小規模の活動は見られています。 AE指数では300nTくらいの変化です。 シベリアの磁場データにも、小さな変化が見えています。 これから高速の太陽風がやって来ると予想していますが、 まだ、その気配はありません。 27日周期の図を見ると、前周期の8月6日、高速風が始まる前に、 太陽風磁場のセクターが、T(地球から太陽方向)から A(太陽から地球方向)に切り替わる変化が起こってます。 今回も、つい先ほど同じ変化が起こっています。 これから高速風領域に入って行くことになりそうです。 高速風の始まりでは、磁場強度が先に強まります。 その時に、南北成分が大きく南に振れる変化が起こりやすくなります。 そうなると、オーロラが活発になったり、磁気嵐が発生しやすくなります。 高速風の到来では、前半により注意が必要です。 9月に入り、北極の空にも夜が戻って来ました。 ライブカメラでアラスカのオーロラを楽しめる季節にもなっています。 放射線帯の高エネルギー電子は、数が大きく減っています。 これから来る、高速風の後半から注意が必要になります。 太陽では、969黒点群が少し大きくなっている様です。 南側(下側)に新しく、小さな点が増えています。 それと関係しているのでしょうか、X線のグラフもざわついた様になり、 Bクラスの小さなフレアが起きています。 ただ、黒点群の規模は小さいですので、小さな活動が見られる程度でしょう。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。9月1日4時(世界時8月31日19時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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