宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 8/30 10:11 更新 500km/秒の高速太陽風が続いています。この後、地球は高速風を抜け出すでしょう。 担当 篠原 太陽風は500km/秒の高速状態が続いてます。 昨日、600km/秒台から500km/秒台へすとんと下がりましたが、 その後はその速度で安定し、現在に至っています。 今後は、ゆっくりと低下していき、 明日には普通の速度へ戻るのではないでしょうか。 高速風は続きましたが、 太陽風磁場の南北成分(ACEの白線)がずっと北寄り(プラス方向)になっていました。 このため、磁気圏へのエネルギーの流れ込みは小さくなり、 オーロラ活動はおとなしくなっています。 シベリアの磁場データの右側3分の1(昨日分)は、ほとんど平坦になっています。 左側の活発だった時の変化と比較すると、その違いがよく分かります。 AE指数でも、目立った変化はとらえられていません。 速度は下がって行く傾向にありますので、この後も静かな状態が続くでしょう。 STEREOの太陽コロナ写真では、次のコロナホールの全体を見ることができています。 コロナホールは、太陽の南半球に東西に細長く広がっています。 このため、次の高速風は継続期間が長くなりそうです。 27日周期の図を見てください。 8月6日に始まる高速風が前周期の変化です。 この時は、8月10日に高速風の第二波がやってきて、12日まで速度の高い状態が続きました。 今周期も、速度が上がったり下がったりしながら、 1週間程度太陽風が乱れた状態が続くと予想されます。 コロナホールの位置が前周期よりも西に進んでいるので、 到来は1日程度早まって、9月1日になるのではないでしょうか。 活発なオーロラ活動も期待されます。 放射線帯の高エネルギー電子の増加は昨日のレベルで止まっています。 高めではありますが、警戒レベル(10,000)に達する様な変化ではありませんでした。 これから大きく増加するということはないでしょう。 太陽のフレア活動はとても静かです。 969黒点群は特に大きな変化もなく、太陽の中心を通過中です。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。30日4時(世界時29日19時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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