宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 8/25 11:40 300km/秒と低速の太陽風が続いています。これから高速の太陽風がやって来るでしょう。
2007/ 8/26 10:59 太陽風の速度が400km/秒に上がりました。変化は小幅です。
2007/ 8/27 12:34 太陽風の速度が上がりました(500km/秒)。磁気圏もやや活動的になっています。
2007/ 8/28 08:47 太陽風の速度が更に上昇して、600km/秒台の高速風になっています。
2007/ 8/29 08:51 高速の太陽風が続いています。オーロラも活発でした。今朝より速度が下がり始めた様です。
最新のニュース

2007/ 8/30 10:11 更新
500km/秒の高速太陽風が続いています。この後、地球は高速風を抜け出すでしょう。

担当 篠原

太陽風は500km/秒の高速状態が続いてます。
昨日、600km/秒台から500km/秒台へすとんと下がりましたが、
その後はその速度で安定し、現在に至っています。

今後は、ゆっくりと低下していき、
明日には普通の速度へ戻るのではないでしょうか。


高速風は続きましたが、
太陽風磁場の南北成分(ACEの白線)がずっと北寄り(プラス方向)になっていました。
このため、磁気圏へのエネルギーの流れ込みは小さくなり、
オーロラ活動はおとなしくなっています。
シベリアの磁場データの右側3分の1(昨日分)は、ほとんど平坦になっています。
左側の活発だった時の変化と比較すると、その違いがよく分かります。
AE指数でも、目立った変化はとらえられていません。

速度は下がって行く傾向にありますので、この後も静かな状態が続くでしょう。


STEREOの太陽コロナ写真では、次のコロナホールの全体を見ることができています。
コロナホールは、太陽の南半球に東西に細長く広がっています。
このため、次の高速風は継続期間が長くなりそうです。

27日周期の図を見てください。
8月6日に始まる高速風が前周期の変化です。
この時は、8月10日に高速風の第二波がやってきて、12日まで速度の高い状態が続きました。

今周期も、速度が上がったり下がったりしながら、
1週間程度太陽風が乱れた状態が続くと予想されます。
コロナホールの位置が前周期よりも西に進んでいるので、
到来は1日程度早まって、9月1日になるのではないでしょうか。
活発なオーロラ活動も期待されます。


放射線帯の高エネルギー電子の増加は昨日のレベルで止まっています。
高めではありますが、警戒レベル(10,000)に達する様な変化ではありませんでした。
これから大きく増加するということはないでしょう。

太陽のフレア活動はとても静かです。
969黒点群は特に大きな変化もなく、太陽の中心を通過中です。



STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。30日4時(世界時29日19時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。