宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 8/28 08:47 更新 太陽風の速度が更に上昇して、600km/秒台の高速風になっています。 担当 篠原 太陽風の速度は一段と上昇し、かなり高速になっています。 昨日のニュースの後、太陽風は600km/秒台に上がりました。 今日の未明、28日3時(世界時27日18時)頃には、700km/秒近くまで達しています。 ここが最高速だったようで、その後速度は少し下げて、 現在は620km/秒になっています。 27日周期で見ると、前周期はふたつの速度の山があるように見えていましたが、 今回はそれがちょうどまん中で、ひとつにくっついた様に見えます。 速度が大きく上昇したことで、磁気圏も活動的な状態が続いています。 AE指数では、500〜1000nT規模の中規模のオーロラ活動が断続的に発生しています。 シベリア磁場データでは、地方時の関係で、 小さなプラス方向の変化と、大きなマイナス方向の変化が見えています。 マイナス方向の変化は、この3日間毎日見えていますが、 昨夜の変化が最も大きくなっています。 長い夜が戻りつつある北極圏の空で、 オーロラがにぎやかに輝いたのではないでしょうか。 現在の太陽風を見ると、磁場強度はまだ5nTの強さを保っています。 強さとしては通常の値ですが、このレベルを保っていることから、 現在の高い速度はもうしばらく続くのではないでしょうか。 速度が下がり始める時は、 磁場強度が3nTくらいまで弱まっていることが多いです。 高速風は明後日くらいまで続くのではないかと思っていますが、 下がり始めるタイミングは、磁場強度の変化で見ることができます。 次のコロナホールが、今日のSTEREOの写真で太陽の中心に達しています。 SOHOの場合は、これから3日後というのが高速風開始の目安ですが、 STEREO Behindの場合は、もう1日程度見込んでおく必要があります。 27日周期では、9月2日に回帰が予想されますが、 現在の太陽コロナの様子では、1日程度早まるかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、まだ低いレベルのままです。 太陽風の速度がかなり上がっているので、これから大きく増加する可能性があります。 今後の変化に注意してください。 太陽のフレア活動は静穏です。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。28日4時(世界時27日19時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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