宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)
オーロラ(衛星) (NICT)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 8/22 19:41 太陽風はかなり低速になっています。これから乱れがやって来るでしょうか。
2007/ 8/23 10:10 低速の太陽風が続いています。穏やかな状態が続きそうです。
2007/ 8/24 10:00 とても低速の太陽風が続いています(310km/秒)。今日も穏やかに推移するでしょう。
2007/ 8/25 11:40 300km/秒と低速の太陽風が続いています。これから高速の太陽風がやって来るでしょう。
2007/ 8/26 10:59 太陽風の速度が400km/秒に上がりました。変化は小幅です。
最新のニュース

2007/ 8/27 12:34 更新
太陽風の速度が上がりました(500km/秒)。磁気圏もやや活動的になっています。

担当 篠原

太陽風の速度が上昇し、高速風に変わっています。

昨日以降、太陽風の速度(ACEの黄色線)は400km/秒で推移していました。
しかし、今朝になって、27日5時(世界時26日20時)頃から速度が上がり始め、
現在、500km/秒に達しています。
前周期の速度変化と比較すると、高速風の様子がだいぶ変わっている様です。

速度上昇に先立って、太陽風の密度(橙色線)の上昇と、
磁場強度(白線)の上昇も見られています。
密度は、一時、60個/cm^3まで上がりました。
また、磁場強度も20nTまで強まり、現在も13nTくらいに強まったままです。

磁場強度がまだ高いレベルにありますので、速度は引き続き上昇するかもしれません。


磁場強度と速度が変化したことで、磁気圏もやや活動的になっています。
シベリアの磁場データでは、一番下のNOKで中規模の変化が見られています。
速度が上がる前の、磁場強度が強まったことの影響の様です。

現在は、速度が上がり、磁場強度も強まったままなので、
磁気圏活動の活発な状態が続く可能性があります。
引き続き、注意してください。
高速風は3日程度続きそうに思われます。


今日もSTEREOの写真を掲載しています。
SOHOのEITカメラは観測休止の期間に入っています。

太陽コロナの写真を見ると、太陽の南東(左下)に次のコロナホールが見えています。
前周期と比較すると、やや西(右)にずれたような印象です。
27日周期の図で見ると、前周期の8月6日に始まった高速風の発生源ですが、
今回は到来が少し早まるかもしれません。

STEREO Behindのカメラでは、コロナホールの位置が、
SOHOで見るよりも1日くらい進んで見えますので、注意してください。


放射線帯の高エネルギー電子は、低いレベルに下がったままです。
現在の高速風の影響は、明日以降見えて来るでしょう。

太陽は969黒点群が見えるだけです。
黒点はやや小さくなったようです。
X線のグラフには全く変化は見られず、穏やかな太陽です。




STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。27日4時(世界時26日19時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。