宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 8/19 10:35 更新 太陽風はやや低速になっています。磁気圏も静穏です。太陽で小さな活動が見られています。 担当 篠原 昨日は記事の更新ができず、申し訳ありませんでした。 この2日間、太陽風は速度が下がり続け、 昨日には400km/秒を割り、現在は370km/秒とやや低速になっています。 前回(17日)の記事で書いていた、コロナホールの影響は、 このまま見られないのか、もう少し遅れてやってくるのか、 今日一日注目してみたいところです。 ただし、やって来ても大きな影響はないでしょう。 太陽風が穏やかなため、磁気圏のオーロラ活動もとても静かです。 シベリアの磁場データには、この2日間ほとんど変化が見られません。 世界規模でオーロラを監視しているAE指数も同様で、 17日、18日と全く変化がありませんでした。 このまま太陽風が穏やかであれば、磁気圏活動も穏やかに推移するでしょう。 今後の変化ですが、STEREOの太陽コロナ写真を見てください。 太陽の中心に、縦に細長くコロナホールが見えています。 ただし、その姿はとても微かです。 このコロナホールは、前周期の7月23日にも見えていました。 過去記事から見比べていただきたいのですが、 前回は比較的濃く見えていたのに対し、今回の姿はとても淡くなっています。 コロナホールの規模が弱まっている様です。 このコロナホールは、前回は7月26日に始まる小規模の高速風をもたらしました。 (27日周期の図を見てください) 今回は8月22日頃から始まりますが、規模はさらに弱まっているかもしれません。 また、太陽の左端(東端)には、もうひとつのコロナホールが見えています。 こちらのコロナホールも、前周期の写真で見えています。 この影響は7月29日に始まりました。 今周期は8月25日頃です。 太陽では、Bクラスの小さなフレア活動が起こっています。 太陽の東端から活動的な領域が上がって来ているそうです。 STEREOの写真でやや光って見える部分でしょうか。 詳細はまだよく分かりません。 今後、Cクラスの小規模フレアなどが起こるかもしれないとのことです。 明日にはもう少しよく見える様になるでしょう。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。19日7時(世界時18日22時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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