宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 8/16 10:55 更新 太陽風の速度がやや上がり、高速風が始まっています。 担当 篠原 太陽風が少し乱れています。 昨日のニュースの後、セクターの境界がやって来ました。 そして、太陽風の速度が少し上がって、450km/秒前後で推移しています。 やや速めの太陽風です。 27日周期の図を見てください。 ちょうど27日前の7月19日にも、セクターの切り替わりが起きていました。 しかし、その時の太陽風は、磁場の切り替わりは起こったものの、 速度、磁場強度などはほとんど変化がありませんでした。 高速太陽風は、翌日の7月20日から始まっています。 一方、今周期は、セクターの切り替わりとともに、 磁場強度が乱れたり、速度が上がったりと、太陽風に乱れが始まりました。 太陽の様子が、変化しているのでしょう。 今回の高速風は、前周期も最高速度が500km/秒程度と、 たいした規模ではありませんでした。 27日周期の図で前回と比較すると、 速度の本当の山は、これから明日にかけてやってくるのかもしれません。 ただし、磁場強度が既に5nTに戻っていますので、 これから大きく速度が上がるとも考えにくく、 結局、前周期と同程度の乱れに留まるのではないでしょうか。 太陽風の乱れは、明後日くらいまで続くと思われます。 オーロラはやや活動的になっています。 AE指数では、300〜500nTの小規模の活動が見られています。 その変化はシベリアの磁場データにも見られています(こちらでも、大きな変化ではありません)。 今後も、この様な小規模活動が続く程度でしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、やや密度を下げています。 太陽風の乱れがそれほどでもないので、 これから大きく上昇するということはないと思います。 太陽のフレア活動は穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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