宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 8/15 10:35 更新 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 昨日は記事の更新ができず、申し訳ありませんでした。 1日飛んでしまいましたが、その間、太陽風は穏やかでした。 速度は更に下がって、340km/秒の低速風になっています。 磁場強度は、4nTと穏やかなままです。 ただし、最新のACEのデータ(図の右側)を見ると、 太陽風の密度が、数個/cm^3から、20個/cm^3へと増加しています。 磁場強度もややざわついていて、5〜7nTくらいにやや強まっています。 次の高速風の始まりと関係しているのかもしれません。 27日周期の図を見ると、単純に前周期の繰り返しだとすると、 高速風の始まりはもう1日遅く、明日、16日となりそうです。 一方、7月19日のセクターのグラフを見ると、 今日くらいにセクター境界がやって来そうです。 太陽風の乱れは、そちらと関係した変化なのかもしれません。 太陽風の27日の周期性は、1日程度前後することはよくあります。 高速風の始まりなのか、そうではないのか、 もうしばらくACEの変化に注目して下さい。 昨日から今日にかけて、磁気圏の活動はとても穏やかでした。 シベリアの磁場データには変化が全く見られず、 AE指数も変化なく、静穏でした。 太陽風の様子が変化しつつありますが、 今後、本格的に磁場強度が強まる様になると、オーロラ活動も活発になるでしょう。 前周期でも、高速風の立ち上がりで、1日半程度ですが、 ある程度活発なオーロラ活動が発生しました。 放射線帯の高エネルギー電子は、やや高めの状態を保っています。 こちらは、今後の太陽風の乱れで、一旦大きく減少するでしょう。 太陽のフレア活動は、とても穏やかです。 968黒点群がある様ですが、掲載の写真では微かに点がひとつ見える程度です。 昨日より、カムチャッカに来ています。 こちらは気温が15度程度で、かなり涼しい、 というよりちょっと寒いです(避暑には北上し過ぎです)。 滞在期間中(22日まで)は、更新時刻が不定期になりますので、ご了承ください。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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