宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 8/10 10:48 更新 太陽風は通常の速度に戻り、磁気圏は穏やかです。これから次の高速風がやって来るでしょう。 担当 篠原 昨日450km/秒に速度を落としていた太陽風は、 その後も速度の低下が続き、現在は380km/秒と低速気味になっています。 磁場強度も2nTに弱まっていましたが、 こちらは逆に強まる傾向にあり、そろそろ6nTになろうとしています。 27日周期の図を見てください。 前周期は、7月14日(図は世界時です)に2回めの速度上昇が始まっています。 これを今周期にもってくると、ちょうど今くらいからとなります。 磁場強度の強まりは、次の高速風の始まりに繋がっているのではないかと思います。 これからしばらく、太陽風の変化に注目してください。 太陽風の変化が前周期と同様だとすると、 やって来る高速風は、比較的小規模となるでしょう。 太陽風の速度が普通のレベルに下がり、磁場強度も弱まっているため、 磁気圏のオーロラ活動は穏やかです。 シベリアの磁場データはほぼ平坦になっています。 AE指数でも、300nTくらいの小さな変化が見えている程度で、穏やかです。 高速風の始まりまでは、磁気圏はこのまま穏やかでしょう。 磁場強度が強まって、南向きが大きくなってくると、 オーロラも活発に変わります。 SOHO EIT284の太陽コロナを見ると、まん中にぽつんと明るい領域があります。 ここは、966黒点群です。 黒点の近くでは、コロナは逆に明るく光って見えます。 966黒点群の左右(東西)に、それぞれコロナホールが見えています。 今日の写真ではかなり淡いので、分かりにくいかもしれません。 右のコロナホールは、これから地球にやって来ると予想している高速風の発生源です。 左のコロナホールは、これから太陽の中心線を過ぎ、 その後、地球に高速風をもたらすでしょう。 27日周期の図で、7月20日に始まっている高速風の回帰です。 8月16日くらいになりそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、あっさりと増加が止まっています。 赤線のGOES11は、10,000まで達しませんでした。 それでも、高めの状態ですので注意してください。 この後に高速風が始まると、影響を受けて一気に減少すると思います。 太陽のフレア活動は穏やかです。 太陽写真では、966黒点群がまん中にぽつんと見えています。 SOHO EIT284と位置を比べてみてください。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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