宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/ 8/ 9 12:05 更新 太陽風の速度は450km/秒に下がりました。続いて、明日以降、もう一度高速風がやって来るでしょう。 担当 篠原 昨日の600km/秒から、太陽風の速度はどんどん下がり続けています。 現在は、450km/秒までさがりました。 やや高速という程度です。 太陽風の磁場強度も2nTにまで弱っていますので、 高速太陽風は、ここで一旦終了となるでしょう。 27日周期の図を見ると、結果的に前周期(7月10-12日)の変化とよく似たパターンになりました。 このまま進行すると考えると、次は、明日の8月10日くらいから変化が始まって、 11日にかけて速度が上昇するということになりそうです。 次に来ると予想される高速風も、比較的規模は小さいでしょう。 太陽風磁場の南北成分は、ほとんど0nT付近で変化しています。 多少、南に振れることはありますが、磁場強度が下がっていることもあって、 振幅は小さな変化です。 このため、磁気圏への影響はすっかり弱まって、 オーロラ活動は穏やかになっています。 シベリアの磁場データはほとんど変化していません。 現在は速度も下がってしまったので、磁気圏はこのまま穏やかな状態が続くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子が増加を続け、警戒レベル(10,000)に達しています。 今日は、青線のGOES11だけですが、明日には、赤線のGOE12も超えるでしょう。 人工衛星の運用では、障害が発生しやすくなりますので、 これからしばらく注意が必要です。 太陽では、966黒点群がふたつの黒点のセットに見えています。 それほど大きな変化ではなく、フレアもBクラスの小さな活動が見られる程度です。 太陽は穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|