宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 8/ 6 10:29 更新 太陽風の速度は300km/秒に下がり、低速状態です。これからコロナホールの影響が始まるでしょう。 担当 篠原 先日、SOHO衛星LASCO C3カメラの中に見えて来た、かに座のプレセぺ星団が、 太陽の向こう側を過ぎ、画面の右側に移動しています。 写真の右側中央のやや上の小さな星の集まりです。 この星の集まりを囲むように四角形に星が見えますが、この四角がかに座の甲羅です。 さて、穏やかな太陽風が続いています。 速度は更に下がり、300km/秒とかなり遅くなっています。 太陽風の磁場強度も2nTと弱まった状態が続き、最後のところで4nTにやや上がっています。 このため、磁気圏も非常に静穏です。 シベリアの磁場データは、ほぼ平坦で、変化は何も見られません。 しかし、この穏やかな状態もそろそろ変わりそうです。 今日もSTEREOの写真を掲載していますが、コロナホールが既に太陽の西側にだいぶ移動しています。 STEREOの場合、衛星の位置の関係で、 地球で見るよりもコロナホールが西に進んで見えますので、多少控えめに見る必要があります。 それでも、そろそろ影響開始の位置に来るので、 いつ太陽風に変化が始まってもおかしくないでしょう。 ACEの図で、磁場強度がやや上がり始めているのが、それを示しているのかもしれませんが、 まだ変化が小さく、様子を見る必要があります。 今日のSTEREOの写真では、次のコロナホールが太陽の中心南寄りに縦長の姿を見せています。 こちらの影響が3日後くらいにやってきますので、 これからの太陽風の乱れは、全体としては長く続くでしょう。 太陽では、966黒点群がひとつだけぽつんと見えています。 X線グラフでは、小さな変化が見えていますが、太陽は穏やかな状態です。 SOHO衛星LASCO C3の視野から、プレセぺ星団が去りつつあります。画面の右側の小さな星の集まりです。 (c) ESA & NASA STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。8月6日7時(世界時8月5日22時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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