宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 7/22 11:37 高速風が続いていますが、速度は低下傾向にあります(450km/秒)。次のコロナホールが見えています。
2007/ 7/23 10:51 太陽風は通常の状態に戻りました(400km/秒)。太陽は無黒点です。
2007/ 7/24 10:35 太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。
2007/ 7/25 09:56 穏やかな宇宙天気が続いています。太陽風は低速(320km/秒)。無黒点が続いています。
2007/ 7/26 10:01 低速の太陽風が続き、磁気圏はとても穏やかです。これから高速風が始まると思われます。
最新のニュース

2007/ 7/27 10:13 更新
太陽風に乱れがやってきました。やや高速になっています(450km/秒)。

担当 篠原

ちょうど日をまたぐ頃に、太陽風の乱れがやって来ました。
現在、450km/秒とやや高速の太陽風になっています。

26日22時(世界時26日13時)ころから、太陽風の磁場が強まり始め、
10nTに上昇しています。
遅れて太陽風の速度も上昇し、300km/秒の低速風から、
450km/秒のやや高速の風に変化しています。
現時点では、速度の変化は大きなものではありません。

磁場強度は、現在も10nTのままです。
従って、この後も速度の上昇が続く可能性があります。
引き続きACEのデータに注目してください。


磁場強度が強まるとともに、南北成分も大きく変化するようになりました。
ここまでの変化を見ると、+10nTから-10nTの間を、比較的短時間で動いています。

磁場が南を向くと、地球の磁気圏にエネルギーが流れ込み、
活発なオーロラ活動が発生します。
シベリアの磁場データを見てください。
右端のところに、オーロラ電流による磁場の変化が記録されています。

ただし、オーロラの規模はそれほど大きくはなく、
AE指数では500nT以下の小規模の変化だった様です。
南向き磁場は強まったものの、個々の変化が比較的短時間であることや、
速度がまだ高くなかったことなどが関係していると思われます。

磁場強度は現在も強まったままです。
速度が上がって来ていますので、
これからは、より活発なオーロラ活動が発生するかもしれません。


SOHO EIT284の太陽コロナ写真では、
次のコロナホールが、太陽の真ん中に見えています。
30日頃からは、こちらの影響もやって来ます。


放射線帯の高エネルギー電子は、現在は低いレベルに下がっています。
高速風の影響で、明日以降、上昇が見られる可能性がありますので、注目してください。

太陽は無黒点のままです。
X線のグラフは、全く変化がありません。
SOHO EIT284では、太陽の東側(左側)に明るい領域が見えていますが、
たいへん穏やかの様です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。