宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/ 7/22 11:37 更新 高速風が続いていますが、速度は低下傾向にあります(450km/秒)。次のコロナホールが見えています。 担当 篠原 昨日のニュースの後、太陽風の速度は一時的に550km/秒に上がりました。 その後、すぐに500km/秒に下がり、 それから現在まで、ゆっくりと低下の傾向にあります。 現在は、ちょうど450km/秒に戻ったところです。 高速風は、既に終盤を迎えています。 引き続き速度は下がり続け、明日には通常の状態にもどりそうです。 今回の高速風は、規模はだいぶ小さなものでした。 オーロラ活動は、最高速付近でやや活発な活動が見られました。 AE指数では、500nTから1000nTに達する中規模の変化が記録されています。 速度が下がり始めると活動は弱まり、小規模の変化にとどまる様になっています。 シベリアの磁場データでは、地方時の関係もあり、 後半の、規模が弱まった頃の変化の方が目立っています。 速度が下がっていますので、今後のオーロラ活動は、一段と穏やかになるでしょう。 SOHO EIT284では、次のコロナホールが太陽の中心へ向かって進んでいます。 7月21日の写真(左)と、27日前の6月24日の写真(右)を比較してください。 ほぼ同じ位置に、同じ様にコロナホールが広がっています。 このため、今回は、前周期と似た変化がやってくるのではないでしょうか。 27日周期の図では、高速風は6月29日に始まっています(この図は世界時です)。 これは、今周期では7月26日に相当します。 日本時間では、27日に入った頃になるかもしれません。 今度の高速風も、規模は小さく、期間は1日程度でした。 放射線帯の高エネルギー電子は、ほとんど増加をしていません。 今回は、大きく増加することはないでしょう。 太陽は無黒点となっています。 X線のレベルは低く、たいへん穏やかな太陽です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|