宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 7/19 10:05 低速の太陽風のため(320km/秒)、磁気圏はとても穏やかです。コロナホールの影響が始まりそうです。
2007/ 7/20 09:48 低速の太陽風が続いています。コロナホールの影響はまだ見られません。
2007/ 7/21 10:35 高速の太陽風がやって来ました(480km/秒)。南向き磁場の影響で、活発なオーロラ活動も発生しています。
2007/ 7/22 11:37 高速風が続いていますが、速度は低下傾向にあります(450km/秒)。次のコロナホールが見えています。
2007/ 7/23 10:51 太陽風は通常の状態に戻りました(400km/秒)。太陽は無黒点です。
最新のニュース

2007/ 7/24 10:35 更新
太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。

担当 篠原

SOHOのLASCO C3カメラで、かに座のプレセぺ星団が見えて来ました。
1枚めの写真の、左端に小さな星がまとまって見えているところです。
宇宙天気の話題ではありませんが、
5月のすばる(プレアデス星団)とともに、毎年楽しみにしているイベントです。
これからゆっくりと太陽を横切って行きます。


穏やかな太陽風が続いています。
速度は、390km/秒付近で安定しています。
太陽風としては、平均的な速度です。

日付が今日に変わった頃、24日0時(世界時23日15時)頃から、
プラズマの密度(橙色線)が上昇しています。
1個/cm^3から増えて、現在は6個/cm^3に上がっています。
変化幅としては大きなものではありませんが、この後どう変化していくでしょうか。

太陽風磁場の南北成分は、0nT付近からやや北寄りで推移しています。
速度が落ち着いていることもあり、磁気圏はとても穏やかです。
シベリア磁場データには、変化がほとんどありません。


この穏やかな状態は、明日いっぱいは続くでしょう。
その後、高速風がやって来ます。
発生源のコロナホールが、SOHO EIT284の写真でよく見えています。
前回の変化と同様であれば、高速風は小規模の変化に留まるでしょう。

また、太陽の東側半分のところに、もうひとつ小さなコロナホールが見えています。
4日ほど空けて、第二弾の太陽風の乱れがやって来ると予想されます。
27日周期の前周期の図で言うと、6月29-30日が第一弾、7月3-4日が第二弾です。


太陽面には黒点は見られません。
SOHO EIT284の写真で、東端(左端)が明るくなっています。
新しい黒点群がやがて上がって来そうです。



SOHO衛星LASCO C3カメラで、プレセぺ星団が見えて来ました。画面の左端の小さな星の集まりです。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。