宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 7/21 10:35 更新 高速の太陽風がやって来ました(480km/秒)。南向き磁場の影響で、活発なオーロラ活動も発生しています。 担当 篠原 昨日のお昼くらいから、太陽風に乱れが発生しています。 ACE衛星の観測によると、 20日12時(世界時20日3時)から太陽風の磁場強度が強まり始め、 20日14時半(世界時20日5時半)に10nTに達しました。 それとともに、南北成分が大きく南を向く様になり、 -5nTから-10nTに達する規模で、10時間にわたって磁気圏への影響を強めました。 シベリアの磁場データでは、右側の1日分ほどで活発な変動が観測されています。 AE指数では、500〜900nTくらいの中規模のオーロラ活動が記録されています。 沖縄の磁場データを見ると、静穏レベルから-70nT近い磁場の減少を記録しています。 弱い磁気嵐状態になっていたようです。 ただし、変動の大きさを世界規模で調べると、 平均は-30nT程度で(Dst指数)、擾乱の規模は小さいものでした。 南向き磁場の変動としては、なかなかの規模だったのですが、 この頃はまだ太陽風の速度が400km/秒以下と遅く、 磁気圏へ流れ込むエネルギーの量がそれほど大きくはなりませんでした。 そのため、磁気圏の変動も比較的小さな規模にとどまったのです。 磁場強度の強まりによる磁気圏擾乱に続く様に、太陽風の速度が上昇を始めています。 現在、480km/秒付近で落ち着いています。 速度としては、普通の高速風というところでしょうか。 一方、磁場強度は既に下がり始めていて、5nTを前後しています。 このため、高速風は最高速の領域に達しつつあると思われます。 今後は、現状程度の太陽風が、明日にかけて続くのではないでしょうか。 SOHO EIT 284では、発生源のコロナホールは西へ去りつつあります。 この写真で太陽の東側(左側)に目をやると、 次のコロナホールが縦に細長く見えています。 明日くらいになると、もう少し見やすくなります。 5〜6日後くらいに、次はこちらの影響がやってくるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、磁気圏擾乱によって大きく数を減らしています。 今後、増加に転じると思われますが、高速風の規模から考えると、 大きな上昇はないだろうと思います。 963黒点群が沈んで、太陽は無黒点になりました。 フレア活動はとても静かです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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