宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 7/20 09:48 更新 低速の太陽風が続いています。コロナホールの影響はまだ見られません。 担当 篠原 低速の太陽風が続いています。 昨日より、300〜320km/秒の低速風で安定しています。 コロナホールの影響はまだ見えていません。 27日周期の図によると、昨日、太陽風磁場のセクター境界がやってきました。 セクター境界とは、太陽風磁場の大まかな向きが切り替わる場所のことで、 昨日の場合、「太陽から地球向き(A)」だったのが、 「地球から太陽向き(T)」にひっくり返っています。 前周期の変化では、 セクター境界は6月21日に、高速風の始まりとともにやって来ました。 今周期は、速度の変化はまだ見られず、 セクター境界と高速風の位置関係も変わっている様です。 太陽風磁場の南北成分は、2nT程度の弱い振幅で北寄りに推移しています。 低速風であることもあり、磁気圏のオーロラ活動はとても静穏です。 シベリアの磁場データは平坦で、AE指数にも変化は記録されていません。 SOHO EIT284では、コロナホールは順調に太陽の西側へ移動しています。 影響がやってくるのかどうかは、このままACEのデータを見続けるしかありません。 今日、明日にかけて、変化がやって来るかどうかでしょう。 やって来た場合も、速度が大きく上がることはなさそうです。 太陽では、963黒点群が西に没しつつあります。 太陽はこのまま無黒点になりそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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