宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)
オーロラ(衛星) (NICT)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 7/ 8 10:12 963黒点群が上がって来て、小さなフレア活動が起こっています。太陽風は穏やかです。
2007/ 7/ 9 12:12 963黒点群が小規模フレアを起こしています。太陽風、磁気圏は静穏です。
2007/ 7/10 11:10 963黒点群が、C4クラスの小規模フレアを起こしています。太陽風は低速で、穏やかです。
2007/ 7/11 08:23 963黒点群が活発に活動し、最大でC8.2の小規模フレアを起こしています。
2007/ 7/12 08:10 太陽風の速度が上昇し(590km/秒)、活発なオーロラ活動が発生しました。963群の活動は落ち着いています。
最新のニュース

2007/ 7/13 08:42 更新
高速風は落ち着いて、500km/秒を切っています。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

963黒点群の活動は、すっかり弱まっています。
昨日よりフレア活動は全く見られず、
X線のグラフは、強度自体がどんどん下がっています。

太陽写真では黒点群は東西に広がり、立派に見えますが、
磁気的な複雑さ(蓄えているエネルギーの大きさを示す)が下がっているなど、
穏やかな黒点群に変わった様です。


太陽風は、昨日の590km/秒を最高として、その後はゆっくりと低下に向かっています。
今朝、500km/秒を切り、
最新の数値では、470km/秒とやや高速のレベルに下がっています。

それに合わせて、磁気圏のオーロラ活動も弱まっています。
AE指数では、速度がまだ高かった頃に、
500nTを超える中規模の変動が起こりましたが、
速度が下がるにつれ、静穏に変わっています。

シベリアの磁場データでは、
時間帯の関係もあって、目立った活動は見られず、平坦になっています。


今後の変化ですが、太陽風はやや高速の状態がしばらく続く可能性があります。
27日周期の図で、前周期を振り返ると、
6月15日に速度が下がり始めた後も、
4日間にわたって500km/秒弱の速度が続いています。
また、今日のSOHO EIT284の写真では、
小さなコロナホールが太陽の南西(右下)に見えています。
この影響で、速度が再び上がったりするかもしれません。

いずれにしても、大きな変化になることはありません。


放射線帯の高エネルギー電子は、下がりきったままで推移しています。
高速風も落ち着いたので、今回は目立った上昇は起こらないでしょう。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。