宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 7/12 08:10 更新 太陽風の速度が上昇し(590km/秒)、活発なオーロラ活動が発生しました。963群の活動は落ち着いています。 担当 篠原 活発に小規模フレアを起こしていた963黒点群は、 昨日に入って、一旦穏やかになり、 目立った活動は、11日21時(世界時11日12時)のB7.8の小さなフレアに留まっています。 963黒点群は規模が小さくなり、磁気的な複雑さも下がっているそうです。 963群の活動は、このまま落ち着いてしまうのかもしれません。 しかし、一日程度お休みして、また活発化するということも多いので、 もうしばらく様子を見る必要があるでしょう。 昨日は、太陽風の変化も大きくなっています。 ニュースの後、11日10時(世界時11日1時)頃から本格的に速度が上がり始め、 11日14時(世界時11日5時)頃に550km/秒へ達し、 その後もう一段上がって、 12日2時(世界時11日17時)以降は、590km/秒とかなり高い速度で安定しています。 速度が上り続けた頃、太陽風の磁場強度は10nTを超える強さを保っていました。 南北成分がゆっくりと大きく南北に変化し、 +10nTと大きく北を向いたり、-10nTまで大きく南を向いたりしています。 速度も上がっていたので、磁気圏への影響も大きくなりました。 AE指数では、800nTから1000nTに達する、活発なオーロラ活動が記録されています。 シベリアの磁場データも、かなり大きく変動しています。 今回のシベリアでは、観測した時間帯の関係で、プラス側に大きく振れています。 (この時、地球の別の場所では、大きくマイナスに変化しています) 白夜でなければ、アラスカなどできれいなオーロラが見えていたことでしょう。 沖縄の磁場データは、静穏レベル(青の横線)から、-50nTくらい減少しています。 弱い磁気嵐状態になっているようです。 現在の太陽風は、磁場強度が3nT近くに下がっています。 速度が高速なので、オーロラ活動が見られる可能性は続いていますが、 規模はだいぶ小さくなるでしょう。 磁場強度が下がったことで、高速風も最高速度の領域に入っていると思われます。 今後は、低下の傾向に向かうと思われますが、 数日前のSTEREEOの写真で紹介していた様に、 今回のコロナホールは、細長い形で不規則に分布していたので、 太陽風も、下がったり、上がったり、と不規則な変化をするかもしれません。 SOHO EIT284の写真でも、太陽の中心からやや南寄り(下寄り)に コロナホールが見えています。 2日後くらいには、ここからの影響も考えられます。 放射線帯の高エネルギー電子は、一気に数を減らしています。 現在、高速状態が続いているので、今後の増加が予想されます。 変化に注意してください。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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