宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 7/11 08:23 更新 963黒点群が活発に活動し、最大でC8.2の小規模フレアを起こしています。 担当 篠原 963黒点群のフレア活動が、一段と活発になり、 Cクラスの小規模フレアを、昨日のニュース以降9回起こしています。 大きなものとしては、 10日16時(世界時10日7時)にC7.4、 10日21時半(世界時10日12時半)にC8.2、 11日3時(世界時10日18時)にC5.2、 など、大きめのCクラスも起きています。 この様子では、Mクラスの中規模フレアの発生も見られそうです。 今日の太陽写真で現在の黒点の姿を見と、黒点の数も増えている様です。 引き続き、963群の活動に注目して下さい。 太陽風は、いよいよ変化が始まった様です。 11日0時(世界時10日15時)くらいから、太陽風の磁場が増加を始め、 現在15nTくらいまで上がり、かなり強くなっています。 それに先立って、太陽風のプラズマの密度が大きく増加をしています。 今日の図で、ほぼ1日かけて、1個/cm^3から、最高で50個/cm^3まで上昇しました。 磁場が上がってしばらくして、速度も上昇し、 300km/秒から360km/秒に変化しています。 しかし、依然低速風ですので、今後の上昇が注目されます。 太陽風の磁場強度が強まると、南北成分への注意が必要になります。 現在、大きく南を向く傾向が見られています。 磁場強度が上がり始めたときは、北寄りだったのですが、 11日5時(世界時10日20時)くらいから南に反転し、そのまま-10nTまで強まっています。 まだ、速度が低いので、激しい変化にはならないでしょうが、 現在、磁気圏活動がある程度活発になっている可能性があります。 AE指数では、まだその様子を見ることができていませんが、 シベリアの磁場データで、NOKのグラフに変化が見られています。 今後の磁気圏活動に注意が必要です。 27日周期の図では、磁場強度の強まりと速度の小さな上昇などは、 前周期と似た様なタイミングで見られています。 そのまま、前周期の変化を対応させると、 今日から明日にかけて、太陽風は高速風へと移行しそうです。 磁気圏のオーロラ活動も、それとともに強まることが予想されます。 この図によると、セクターがまた反転して、AからTに戻っています。 昨日の変化は一時的なものだった様です。 この後、再びAに反転するのではないかと思いますが、 速度の上昇とタイミングが合うのかどうか、ちょっと注目しています。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。11日7時(世界時10日22時) (c) NASA GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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