宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 7/ 3 12:39 太陽から、太陽風、磁気圏まで穏やかな状態が続いています。
2007/ 7/ 4 10:17 太陽風の乱れが来ています。速度が上がり(550km/秒)、オーロラも活発になっています。
2007/ 7/ 5 10:35 高速太陽風は650km/秒まで上昇しました。オーロラも活発でした。
2007/ 7/ 6 10:37 太陽風の速度が下がり(420km/秒)、宇宙天気は穏やかになっています。
2007/ 7/ 7 11:56 太陽風はやや速い状態で安定しています(450km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。
最新のニュース

2007/ 7/ 8 10:12 更新
963黒点群が上がって来て、小さなフレア活動が起こっています。太陽風は穏やかです。

担当 篠原

X線のグラフが、急ににぎわっています。
太陽の東端から新しい黒点群が上がって来たそうです。
963黒点群という番号が付けられています。
掲載している太陽写真ではまだ見つけることができません。

963群は、7日23時(世界時7日14時)にC1.9の小規模フレアを起こし、
そのほかにもBクラスの小さな活動を起こし続けています。
黒点群の規模はそれほど大きくないようですが、今後の活動が注目されます。


太陽風は、440km/秒のやや高まった速度で安定しています。
ただし、ACEの図の後半を見ていると、やや下がり気味にも見えます。
磁場強度は、4nTから、3nTへ下がっています。

地球の磁気圏は概ね静穏です。
AE指数では、200nTくらいの小さな変化が見えている程度で、
シベリアの磁場データも穏やかです。


穏やかな状態は、明後日、10日くらいまで続くと思われます。
10日の後半か、11日に入ったくらいから、
太陽風の磁場、セクターなどに変化が現れ、
やがて速度が上昇することになるでしょう。

これは、27日周期の図で6月13日、14日に見られている変化の回帰です。
発生源のコロナホールは、STEREOの太陽コロナ写真で、
南半球側に釣り針の様にぐにゃっと曲がった姿を見せています。



STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。8日8時半(世界時7日23時半)
(c) NASA


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。