宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 7/ 2 10:21 太陽風は普段の状態に戻りました(速度410km/秒)。磁気圏も概ね静穏です。
2007/ 7/ 3 12:39 太陽から、太陽風、磁気圏まで穏やかな状態が続いています。
2007/ 7/ 4 10:17 太陽風の乱れが来ています。速度が上がり(550km/秒)、オーロラも活発になっています。
2007/ 7/ 5 10:35 高速太陽風は650km/秒まで上昇しました。オーロラも活発でした。
2007/ 7/ 6 10:37 太陽風の速度が下がり(420km/秒)、宇宙天気は穏やかになっています。
最新のニュース

2007/ 7/ 7 11:56 更新
太陽風はやや速い状態で安定しています(450km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。

担当 篠原

概ね穏やかな宇宙天気が続いています。

太陽風の一時的な高速状態は通り過ぎましたが、
昨日以降、速度は450km/秒とやや高めのまま安定しています。
磁場強度は4nT、南北成分は-2nTくらいの弱い南向きが比較的続いています。
このため、小規模のオーロラ活動が起こっている様です。
シベリアの磁場データでは、TIKを中心にして、小規模の変化が記録されています。
ただし、それほどの規模の活動ではなく、
AE指数では小さな変化が見られているだけです。

太陽風は、このまま3-4日間、7月10日くらいまで穏やかな状態が続くと思われます。


SOHO EIT284の更新が遅れているので、今日はSTEREOの写真を掲載しています。
太陽の中心から左下に向かって細長くコロナホールの暗い影が見えています。
それほど明瞭ではなく、やっと見えているくらいです。
(コロナホールとしては、昨日掲載したSOHO EIT284のほうが見やすい様です)

コロナホールの先端が太陽の中心に達しつつあるので、
もう3日くらいで地球への影響が始まると予想できます。
ただ、STEREOで太陽を見る場合はちょっと注意が必要です。
というのは、STEREOには2つの衛星があって、
太陽と地球を結ぶ線の前と後ろに分かれて観測しているのです。

いつも掲載している「STEREO Behind」という衛星は、
地球よりもやや遅れて太陽を回っています。
そのため、コロナホールの位置は、地球よりもやや先行して見えてしまいます。

STEREOのページで2つの衛星の見え方の違いを比べてみてください。
左が地球よりも遅れている衛星、右が先行している衛星です。
コロナホールの位置が、左右にずれて見えているはずです。
これらの中間あたりが地球から見るコロナホールの位置になります。

従って、掲載しているSTEREOの写真ではコロナホールは太陽の中心に達していますが、
地球から見ると、もう半日か、1日くらい後になるでしょう。


太陽は再び961黒点群だけになりました。
フレア活動も無く、たいへん穏やかです。



STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。7月7日9時(世界時7月7日0時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。