宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)
オーロラ(衛星) (NICT)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 6/30 10:27 太陽風の速度が上がりました(550km/秒)。磁気圏はあまり乱れていません。
2007/ 7/ 1 10:41 太陽風の速度は下がりつつあります。高速風は小規模のままでした。
2007/ 7/ 2 10:21 太陽風は普段の状態に戻りました(速度410km/秒)。磁気圏も概ね静穏です。
2007/ 7/ 3 12:39 太陽から、太陽風、磁気圏まで穏やかな状態が続いています。
2007/ 7/ 4 10:17 太陽風の乱れが来ています。速度が上がり(550km/秒)、オーロラも活発になっています。
最新のニュース

2007/ 7/ 5 10:35 更新
高速太陽風は650km/秒まで上昇しました。オーロラも活発でした。

担当 篠原

昨日のニュース以降も太陽風の速度は上がり続け、
昨夕、4日18時(世界時4日9時)頃に650km/秒近くまで上昇しました。
その後、速度は下降に転じて、5日3時(世界時4日18時)頃に500km/秒となり、
現在までこの速度で安定しています。

27日周期の図で、今回の速度の変化を見てください。
時間幅は狭いですが、山の高さとしては、なかなか立派な変化になりました。
27日前(太陽の1回転分)の6月7日頃には、ほとんど変化がなかったことと比較すると、
今回の速度変化が急に現れたことがよく分かります。
(磁場強度には、既に変化が見られていました)

速度が高まったことで、オーロラ活動が活発に続いています。
AE指数では、500nTから1000nTの活発な変化が終日見られていました。
シベリアの磁場データも、3つの観測点全てでにぎやかな変化が見えています。

残念ながら、現在の北半球は夏ですので、
アラスカのライブカメラでオーロラを見ることはできません。
秋がやってくるまでは我慢です。


太陽風は、まだ高速状態ですが、それほど長くは続かないでしょう。
磁場強度は既に3nTくらいに弱まっていて、
高速風が終盤を迎えていることを知らせています。
今日いっぱいくらいで普段の速度に戻るだろうと思います。
オーロラ活動も、次第に穏やかになるでしょう。

次の高速風は、7月11日頃と予想されます。
27日周期の図で、6月14日の回帰です。
その発生源となるコロナホールが、
SOHO EIT284の写真で、太陽の東寄り(左寄り)に見えて来ました。
もう2日ほどすると、もっとよく見えるようになるでしょう。


今回の高速風で、放射線帯の高エネルギー電子がやや増加をしています。
1000くらいのレベルで、警戒ラインよりはずっと下です。
明日、もう一段増加している可能性がありますが、
大きく増えることはないだろうと思います。

太陽のフレア活動は穏やかです。
961黒点群だけが、寂しげに見えています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。