宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 7/ 4 10:17 更新 太陽風の乱れが来ています。速度が上がり(550km/秒)、オーロラも活発になっています。 担当 篠原 太陽風の速度が、350km/秒から550km/秒近くまで上昇しています。 小さなコロナホールが見えるので、多少の乱れが来るかも、 と書いていましたが、予想以上に立派な変化が起こっています。 太陽風の様子が変わったのは、3日19時(世界時3日10時)からです。 ACEの図を見ると、磁場の方向を示す水色の線が、 真ん中付近から、くるっと回って上の端にくっつくようになっています。 この変化は、27日周期の図では、セクターのグラフに対応します。 太陽風の磁場の大まかな方向が、「太陽から地球向き」から、 「地球から太陽向き」に切り替わったのです。 磁場の向きの反転は、太陽風が新しい領域に変わったと見ることもできます。 セクターが切り替わるとともに、磁場の強さが10nTにまで強まりました。 そして、速度がゆっくりと増加を始め、現在550km/秒に達しようとしています。 このように、セクターの境界が地球を通り過ぎるとともに、 太陽風の様子も切り替わるという傾向はよく見られます。 大きなコロナホールを伴う場合は、分かりやすいですが、 今回の様に、コロナホールが目立たない場合でも、 セクターが切り替わるとともに、太陽風がざわつくということがよく見られます。 磁場強度が強まったため、南北成分の振幅も大きくなっています。 そして、-5nT〜-8nTくらいの強い南向きがやって来ました。 この影響で、中規模のオーロラ活動が発生しています。 500nT〜800nTの変動がAE指数に記録されています。 シベリアの磁場データも、右端の昨日のところで、一気に活動的になっています。 現在は、磁場強度も8nT前後あり、速度も高まっているので、 オーロラ活動はより大きくなりやすい状況です。 今日いっぱいは、中規模の磁気圏活動が続く可能性があります。 ただし、コロナホールの規模が小さめだったことを考えると、 太陽風の乱れは、それほど長くは続かないだろうと思います。 明日には、もう、低下に向かうのではないでしょうか。 太陽のフレア活動は非常に静かです。 X線のグラフは全く変化がありません。 黒点群は、961群がひとつ見えているだけです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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