宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 6/28 09:45 太陽風・磁気圏は、比較的穏やかな状態が続いています。960黒点群が再びこちら側に回り込んできそうです。
2007/ 6/29 11:59 太陽風の速度は380km/秒で、まだ上昇は見られません。962黒点群が上がって来ました。
2007/ 6/30 10:27 太陽風の速度が上がりました(550km/秒)。磁気圏はあまり乱れていません。
2007/ 7/ 1 10:41 太陽風の速度は下がりつつあります。高速風は小規模のままでした。
2007/ 7/ 2 10:21 太陽風は普段の状態に戻りました(速度410km/秒)。磁気圏も概ね静穏です。
最新のニュース

2007/ 7/ 3 12:39 更新
太陽から、太陽風、磁気圏まで穏やかな状態が続いています。

担当 篠原

太陽から地球磁気圏まで、穏やかな宇宙天気となっています。

太陽風は次第に低速風へと移行しています。
速度は、昨日の400km/秒からゆっくりと下がって、
現在、340km/秒となっています。
低速風の状態です。

磁場強度も4nTから3nTあたりで変化していて、
やや弱めと言っていいでしょう。
南向き磁場は、ACEの図の前半で弱い南向きを示していますが、
速度が下がっているために地球への影響は小規模です。
AE指数では、小さな変化が見えている程度です。
シベリアの磁場データでは、観測点の時間帯の問題もありますが、
ほとんど変化は見えていません。

穏やかな状態は、このまましばらく続きそうです。


SOHO EIT284の太陽コロナ写真を見ると、
太陽の西寄り(右寄り)に、昨日お話しした小さなコロナホールの影が見えています。
これから明日あたり、多少の影響があるでしょうか。

その他は、太陽の中心に明るい活動領域が見えているだけで、
高速風の原因となるコロナホールはありません。
基本的には、これから1週間程度穏やかに過ぎて行きそうです。


太陽のフレア活動も、とても穏やかです。
X線のグラフは、最低レベルで落ち着いています。
黒点群は、962群から黒点が消えて、961群だけとなったそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。