宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 7/ 2 10:21 更新 太陽風は普段の状態に戻りました(速度410km/秒)。磁気圏も概ね静穏です。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度(ACE黄色線)は410km/秒に下がり、 そのまま落ち着いてしまいました。 高速風は、500km/秒台がやっと1日続いた程度の小さな規模で終わりました。 速度が下がった後は、410km/秒前後と、普通の速度が続いています。 太陽風の磁場強度(白線)も4nTと普通の強さで安定しています。 南北成分(赤線)は0nT付近に留まることが多く、 数カ所、南寄り(マイナス)になっている時間帯があります。 そのひとつで、AE指数300nTの、小さなオーロラ活動が見られています。 それ以外はたいへん穏やかです。 シベリアの磁場データでは、この2日間はほとんど変化が見られません。 速度が下がり、穏やかな状態が続いています。 SOHO EIT284の更新が止まっているので、今日はSTEREOの太陽コロナ写真を掲載します。 こちらの写真で見ると、 太陽の中心やや右寄りにコロナホールの様な暗い影が見えています。 規模は小さいですが、影響が見られるでしょうか。 地球へやってくるとすると、明後日くらいになりそうです。 ただ、大きな変化にはならないでしょう。 基本的には穏やかに推移すると思われます。 太陽には、961、962のふたつの黒点群が見えます。 962群はとても小さく、掲載の写真では見つけることができません。 X線のグラフでは、Bクラスの小さな変動が起こっています。 これは、961群で起こっている様です。 NOAA SECの予報では、961群がCクラスのフレアを起こすかもしれないとのことです。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。7月1日9時(世界時7月1日0時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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