宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 6/29 11:59 更新 太陽風の速度は380km/秒で、まだ上昇は見られません。962黒点群が上がって来ました。 担当 篠原 太陽風速度の変化は、まだ始まっていません。 現在の太陽風の速度は380km/秒で、普通の速度で安定しています。 ACEのデータを見ると、昨夜より、密度(橙色線)が上昇をしていて、 現在、10個/cm^3くらいに上がっています。 高速風が近づいていることを示しているのかもしれません。 磁場強度(白線)も、若干ですが、5-7nTくらいに上がっています。 それほど目立った変化ではありませんが、 密度の変化と関連しているようです。 また、太陽風磁場の大まかな方向を示す、セクターの切り替わりも起きています。 水色の線が、グラフの上よりから、下よりへ移動しています。 これは、太陽風磁場の方向が、 「地球から太陽方向」から「太陽から地球方向」に切り替わったのです。 このこと自体は、地球への影響はほとんどありませんが、 今後の太陽風の変化につながる可能性があります。 磁気圏の活動は概ね静穏です。 シベリアの磁場データには、目立った変化は見られません。 今後の注目は、太陽風に変化が起きるのかどうか、それがいつ始まるのかです。 SOHO EIT284の写真では、コロナホールは、太陽の西寄りに移動していて、 いつ影響がやってきてもよい状況です。 太陽風の密度が上がっていますので、 これからある程度の速度上昇が始まるのではないでしょうか。 太陽では、東端(左端)に小さな962黒点群が上がって来たそうです。 ただし、掲載の写真では、ほとんど見つけることができません。 白い、白斑が見えているだけです。 962群は、黒点としては小さいですが、 SOHO EIT284の写真では961群よりも明るく見えています。 GOES衛星のX線グラフで、Bクラスの小さな変動が連続するようになっていますが、 この変化も、962群が作っている様です。 活動度としては、注目する必要があります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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