宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 6/22 11:21 高速風がやって来ました。速度は530km/秒に上がっています。オーロラも活発に発生しています。
2007/ 6/23 11:23 地球は高速風領域を通過中です(530km/秒)。オーロラ活動も活発です。
2007/ 6/24 11:25 高速風が続いていますが(520km/秒)、後半に入っている様です。
2007/ 6/25 10:28 太陽風の速度が下がり、地球は高速風帯を抜け出しています。次のコロナホールが見えて来ました。
2007/ 6/26 10:02 太陽風は通常の速度で安定しています(420km/秒)。磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2007/ 6/27 10:13 更新
コロナホールが太陽の中心に来ました。現在は低速風で、磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

SOHO EIT284の太陽コロナ写真を見ると、
コロナホールが太陽の中心線を通過しつつあります。
この位置で吹き出している高速の太陽風は、まっすぐ地球へ向かって飛んできます。
飛び出したプラズマの風が地球へ達するまでに、3日ほどかかります。

コロナホールの先頭(右端)は、日本時間で25日から26日に変わる頃に中心線に達していました。
従って、高速風はその3日後、28-29日くらいに地球へやってくると予想されます。

今日、最初に掲載している図は、過去6周期の太陽風速度の周期性変化です。
これから来る太陽風の領域では、
1月から3月にかけては、強い高速風が周期的に見られました。
しかし、4月以降は、高速風の分布が不安定になっています。
強度や規模が弱まるとともに、開始時期も前後にぶれています。

このため、今回の高速風もまた、前回とは違う変化パターンになっている可能性が高いです。
この点にも注目して、今後の太陽風の変化を追ってみてください。


現在の太陽風は、速度が340km/秒に下がり、低速風になっています。
磁場強度は4nT前後で、通常の強さのままです。
速度が下がっていることもあり、磁気圏のオーロラ活動は穏やかです。
シベリアの磁場データでは、目立った変化は観測されていません。
AE指数でも、200nTくらいのごく小さな変化がひとつ見えている程度です。

この穏やかな状態は、明日にかけて続くと思われます。
その後、高速風がやって来るでしょう。


太陽では、961黒点群が移動して、見やすい位置に来ています。
フレア活動は非常に穏やかです。

今回の黒点も、緯度の低い位置での出現でした。
現在、太陽は11年の活動周期の極小付近にいます。
新しい周期が始まると、黒点がもう少し緯度の高い場所に出現するようになります。
まだ、半年、1年先になるかもしれませんが、この点にも注目して太陽を見てください。



太陽風速度の、過去6周期の27日周期変化。速度の山が、不安定になっています。
(c) 宇宙天気ニュース


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。