宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 6/27 10:13 更新 コロナホールが太陽の中心に来ました。現在は低速風で、磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 SOHO EIT284の太陽コロナ写真を見ると、 コロナホールが太陽の中心線を通過しつつあります。 この位置で吹き出している高速の太陽風は、まっすぐ地球へ向かって飛んできます。 飛び出したプラズマの風が地球へ達するまでに、3日ほどかかります。 コロナホールの先頭(右端)は、日本時間で25日から26日に変わる頃に中心線に達していました。 従って、高速風はその3日後、28-29日くらいに地球へやってくると予想されます。 今日、最初に掲載している図は、過去6周期の太陽風速度の周期性変化です。 これから来る太陽風の領域では、 1月から3月にかけては、強い高速風が周期的に見られました。 しかし、4月以降は、高速風の分布が不安定になっています。 強度や規模が弱まるとともに、開始時期も前後にぶれています。 このため、今回の高速風もまた、前回とは違う変化パターンになっている可能性が高いです。 この点にも注目して、今後の太陽風の変化を追ってみてください。 現在の太陽風は、速度が340km/秒に下がり、低速風になっています。 磁場強度は4nT前後で、通常の強さのままです。 速度が下がっていることもあり、磁気圏のオーロラ活動は穏やかです。 シベリアの磁場データでは、目立った変化は観測されていません。 AE指数でも、200nTくらいのごく小さな変化がひとつ見えている程度です。 この穏やかな状態は、明日にかけて続くと思われます。 その後、高速風がやって来るでしょう。 太陽では、961黒点群が移動して、見やすい位置に来ています。 フレア活動は非常に穏やかです。 今回の黒点も、緯度の低い位置での出現でした。 現在、太陽は11年の活動周期の極小付近にいます。 新しい周期が始まると、黒点がもう少し緯度の高い場所に出現するようになります。 まだ、半年、1年先になるかもしれませんが、この点にも注目して太陽を見てください。 太陽風速度の、過去6周期の27日周期変化。速度の山が、不安定になっています。 (c) 宇宙天気ニュース SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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