宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 6/25 10:28 更新 太陽風の速度が下がり、地球は高速風帯を抜け出しています。次のコロナホールが見えて来ました。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度はゆっくりと下がりました。 高速の太陽風は終わり、現在は速度400km/秒の通常レベルに戻っています。 磁気圏のオーロラ活動は、比較的穏やかですが小規模の活動が見られています。 シベリアの磁場データでは、2回ほどマイナスの変動が見られています。 また、AE指数では300nTの小規模変動でした。 現在は、速度がすっかり下がりましたので、今後はより穏やかな状態になるでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真で、コロナホールがはっきりと見えてきました。 南半球側に寄った位置に、丸く大きく広がっています。 コロナホールの先頭(右端)が、明日には太陽の中心線に達しているでしょう。 そうすると、3日後の、29日くらいから影響がやって来そうです。 27日周期の図で、前周期を振り返ると、 この図で5月31日に変化が始まっています(日本時間では6月1日に入っています)。 この時にやってきた高速風は小規模で、500km/秒に達した程度でした。 今回はどうなるでしょうか。 コロナホールとしては、大きく見えていますが、 位置が南側に偏っているので、 どのくらい地球に向かって太陽風が吹き出しているかが問題になります。 放射線帯の高エネルギー電子の増加は見られていません。 今回は、警戒レベルに達することなく終わりました。 太陽は無黒点です。 フレア活動も穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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