宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 6/22 11:21 更新 高速風がやって来ました。速度は530km/秒に上がっています。オーロラも活発に発生しています。 担当 篠原 昨日の昼以降、太陽風の速度が上昇を始め、 現在530km/秒の高速状態になっています。 昨日のニュース以降、太陽風のプラズマ密度(橙色線)が上昇して、 最大で40個/cm^3にまで上がりました。 また、磁場強度(白線)も上昇して、5nTから10nTに上がりました。 これらの変化に対応して、速度(黄色線)がゆっくりと上昇を始めています。 400km/秒を切るくらいだったところから、半日ほどかけて500km/秒に達し、 現在は530km/秒の高速風になっています。 速度が上がるとともに、太陽風の密度は下がり、 磁場強度も5nT前後に下がりました。 このため、速度の上昇は一段落ついているように思います。 27日周期の図で、セクターのグラフにも注目してください。 今周期も前周期同様、高速風の始まりでセクターの切り替わりが発生しています。 速度が上昇したので、オーロラ活動が活発になっています。 AE指数で500nTから800nTの中規模の活動が発生しています。 シベリアの磁場データも、3つの観測点それぞれで活発な変動が記録されています。 高速風はこれから3日くらい続くと思われます。 発生源のコロナホールは、地球に高速風がやってくる目安の場所である、 太陽のやや西寄りの位置に広がっています。 放射線帯の高エネルギー電子は、太陽風擾乱の影響で大きく下がっています。 高速風が中盤を迎える頃から増加に転じますので、 今後の変化に注目してください。 太陽は無黒点です。 こちらは、たいへん穏やかな状態が続いています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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