宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)
オーロラ(衛星) (NICT)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 6/16 11:33 高速風は続いていますが、速度は下がり始めました(520km/秒)。小規模のオーロラ活動が見られています。
2007/ 6/17 09:49 太陽風の速度が下がり(450km/秒)、高速風領域を抜け出しつつあります。次のコロナホールがよく見えて来ました。
2007/ 6/18 10:03 太陽風の速度は500km/秒に戻っています。しかし、磁気圏は概ね静穏です。
2007/ 6/19 09:58 太陽風の速度はやや高めです(460km/秒)。コロナホールが太陽の中心に見えています。
2007/ 6/20 09:59 これから、高速の太陽風がやってきます。太陽は無黒点が続いています。
最新のニュース

2007/ 6/21 10:45 更新
高速風はまだ来ていません。太陽風は通常の速度で、磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

穏やかな太陽風が続いています。
高速風の気配はまだ見えず、到来は遅れている様です。

ACEの観測によると、太陽風の速度はむしろ低下傾向にあります。
昨日の440km/秒からゆっくりと下がって、現在は390km/秒です。
変化自体は小幅で、太陽風は普通の速度で落ち着いています。

磁場強度は4nTで安定しています。
速度上昇の前に見られる、磁場強度の強まりなどの変化はまだありません。

南北成分は、0nT付近か、やや北寄りの変化をしています。
そのため、磁気圏はとても穏やかです。
シベリアの磁場データはほぼ平坦。
AE指数もほとんど変化していません。


27日周期の図を見ると、
前周期では昨日に相当する、5月24日に速度の上昇が始まっています。
現在は、まだ気配も見えていないということで、
高速風の到来は遅れているようです。
ただし、高速風の回帰が遅れたり早まったりすることは、
普通に見られることですので、もうしばらく変化に注目してください。

SOHO EIT284の太陽コロナ写真を見ると、
コロナホールは太陽の西寄りに十分せり出しています。
今日くらいからは、太陽風に乱れが始まるのではないでしょうか。

回帰性の太陽風の乱れでは、
太陽風の変化は磁場強度や密度から始まりまることが多いです。

また、セクター境界もひとつのヒントになります。
27日周期の図で、セクターのグラフを見てください。
前周期は、高速風の直前(5月23日)にセクターが、AからTに切り替わっています。
今周期はまだAのままで、Tへの切り替わりが来ていません。
必ず来るとは言えませんが、これもひとつの目安になります。
このグラフがいつ切り替わりを迎えるかにも注目してください。


太陽は無黒点で穏やかな状態です。
X線のグラフがいよいよまっ平らになっています。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。