宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 6/19 09:58 更新 太陽風の速度はやや高めです(460km/秒)。コロナホールが太陽の中心に見えています。 担当 篠原 SOHO EIT284の太陽コロナ写真を見てください。 太陽の真ん中に、横に長くコロナホールが広がっています。 現在、ちょうど地球の正面に位置していて、 速度の高い太陽風が、この穴から地球へ向かって吹き出しているはずです。 太陽から地球までの距離は1億5000万kmです。 このものすごい距離を、高速太陽風は3日ほどで飛んできます。 その始まりは、明日、20日くらいになると思います。 現在の太陽風は、やや高めの速度で安定しています。 昨日の500km/秒からはやや下がって、現在の速度は460km/秒です。 この状態のまま、次の高速風へと移行しそうです。 太陽風の磁場強度は、5nTと普通のレベルです。 南北成分は、図の後半で-2nTくらいの弱い南向きの時間帯が見られます。 磁場の振幅としては小さいのですが、速度がやや上がっているので、 小規模のオーロラ活動が発生しています。 シベリア磁場データでは、TIKでマイナスの変動が記録されています。 AE指数では300nTレベルの弱い活動です。 現在の地球磁気圏は、比較的穏やかと言えるでしょう。 今日も穏やかに過ぎ、明日以降、高速風に変わって行くと思われます。 高速太陽風は、磁場強度の強まりや密度の増加で始まります。 今後のACEのデータに注目して下さい。 太陽は無黒点の状態が続いています。 SOHO EIT284の写真では、明るい領域はほとんど見られず、 GOESのX線グラフも最低レベルで安定してます。 穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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