宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 6/16 11:33 更新 高速風は続いていますが、速度は下がり始めました(520km/秒)。小規模のオーロラ活動が見られています。 担当 篠原 太陽風は速度が下がって、520km/秒になりました。 依然、高速状態ですが、それほど高い速度ではなくなっています。 太陽風の磁場強度も下がっていて、5nTから3nTに弱まりました。 速度の低下傾向と連動した変化になっています。 太陽風磁場の南北成分ですが、 磁場強度が弱まったことで、南北成分の振幅も下がっています。 また、北寄りの傾向が見られているため、磁気圏への影響は小さくなっています。 シベリアの磁場データを見ると、一昨日(図の中央)の変化が比較的活発だったのに対し、 昨日(図の右側)の変化は、ひとつだけ目立った活動が見えているだけです。 AE指数では、500nTくらいの小規模活動が2回ほど観測されています。 磁気圏はだいぶ落ち着いています。 27日周期で高速風の時間経過を見ると、 前回と比べると、今回の高速風の規模は弱まっている様です。 前回は、5月18日から20日にかけて、600km/秒台の高い速度が見られましたが、 今回は、6月14日から15日にかけて半日程度600km/秒を超えた程度です。 これから明日にかけて、速度は次第に下がり、太陽風は通常の状態へ戻るでしょう。 磁場強度が既に下がっていますので、磁気圏は穏やかな状態が続くと思われます。 オーロラ活動が発生しても、今日見えている様な小規模変動に留まるでしょう。 27日周期の図でもう少し先を見てみましょう。 前周期の5月22-23日に、太陽風磁場の乱れが見えていますが、 これはCME(太陽ガスの放出現象)にまつわる一時的な擾乱です。 周期性のある変化は、その翌日、5月24日以降の高速太陽風です。 これは、今周期では4日後の6月20日以降に相当します。 SOHO EIT284の太陽コロナ写真をご覧下さい。 太陽の東寄り(左寄り)にコロナホールの黒い影が見えています。 このコロナホールがこれから太陽の中心に達し、 地球に向かって速度の高い太陽風を吹き出すのです。 放射線帯の高エネルギー電子は、今のところ目立った増加をしていません。 高速風も後半に入っていますので、 今回は大きな増加にはならないだろうと思われます。 太陽は無黒点のままです。 GOESのX線の強度は最低レベルに下がっています。 太陽のフレア活動は、穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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