宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 6/15 09:58 更新 太陽風の速度が上がり、高速風に変わっています(600km/秒)。オーロラも活発に発生しています。 担当 篠原 昨日の夕方、14日16時(世界時14日7時)頃から、太陽風の速度が再び上昇を始めました。 現在、600km/秒まで上がっています。なかなかの高速状態です。 27日周期の図で、前回と今回の変化を比較してみると、 高速風の立ち上がりは半日ほど前にずれたものの、上昇のペースは弱まっていて、 5月18日のグラフと比べると、ゆっくりと600km/秒へ上がっています。 この辺りは、コロナホールの見え方が変わっていた事と関連しているのでしょうか。 ただし、最高速度は前周期と同じレベルに達していて、 コロナホールは見えにくくなっていたものの、 高速風の吹き出し口としては十分残っていたということになりそうです。 太陽風の磁場強度は、12nTに強まっていましたが、 速度が上がるとともに弱まって、現在は5nTに戻っています。 このため、高速風はほとんど最高速まで上がっていると思われます。 高速の太陽風は、前周期は4日ほど続きました。 今回もこの通りなら、18日くらいに終わりそうです。 コロナホールの変化が、継続期間にどのような影響を及ぼしているか、 今後はこちらにも注目されます。 太陽風磁場の南北成分は、-5nTくらいの南向きが頻繁に発生しています。 このため、地球では活発なオーロラ活動が見られています。 AE指数で見ると、800nTくらいの中規模の変動が頻繁に起こっています。 シベリアの磁場データでは、NOKで、プラス方向、マイナス方向それぞれに 活発な変化が記録されています。 プラスに振れるか、マイナスに振れるかは観測点の地方時に関係しています。 どちらも、オーロラ活動の一端を観測している変動です。 磁場強度は弱まって来たものの、速度がかなり高まっていますから、 今日も活発なオーロラ活動が続きそうです。 これから、高速風の中盤を迎えるとともに、 磁場強度はさらに下がり、南向き磁場は弱まってしまいます。 このため、オーロラ活動は次第に規模が小さくなっていくでしょう。 やがて速度が下がり始めると、磁気圏は静穏に戻ります。 放射線帯の高エネルギー電子は、 磁気圏活動の影響で低いレベルに下がっています。 今後、上昇の可能性がありますので、変化に注目してください。 太陽では、960黒点群が西側に沈んでしまいました。 このため、無黒点になっています。 SOHO EIT284の太陽写真では、他に明るい領域は見られず、 太陽は穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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