宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 6/13 10:03 更新 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。明日くらいから、回帰性の高速風がやってくると思われます。 担当 篠原 穏やかな太陽風が続いています。 昨日より、太陽風の速度(ACE黄色線)は300km/秒と低速状態が続いています。 プラズマ密度(橙色線)の減少が見られていましたが、 今朝、13日5時(世界時12日20時)くらいに終わり、現在は2個/cm^3程度に戻っています。 太陽風の磁場強度(白線)は、4nTで通常のレベルです。 全体的に弱い南向きの傾向が見られます。 南北成分(赤線)は、-2nTくらいの南を向いている時間が続いています。 しかし、速度が遅いため、磁気圏へのエネルギーの流入は小さく、 オーロラ活動はほとんど見られません。 シベリアの磁場データは、ほぼ平坦です。 これから高速風の回帰が見られると予想されます。 27日周期の図を見てください。 先月の5月18日から始まった高速風です(図は世界時です)。 この日は、今周期では明日の6月14日に相当します。 これまで紹介したように、高速風の発生源であるコロナホールが、 今回はずいぶん規模が縮小しています。 これからどのような高速風がやってくるのか、興味が持たれます。 速度の上昇に先立って、磁場強度の上昇が始まると予想されます。 5月18日の変化でも、速度の上昇(緑色線)より半日ほど早く、 磁場強度の上昇(青線)がやって来ています。 これは、回帰性の高速風の到来を察知するひとつの方法です。 磁場強度が強まると、強い南向きによって磁気圏が活動的になりやすくなります。 高速風の始まりは、特に注意が必要です。 960黒点群は、次第に太陽の西端に近づいています。 Bクラスの小さなフレアを起こしていますが、すっかりおとなしくなりました。 この黒点が西に没するとともに、太陽は無黒点に戻りそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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