宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 6/ 9 09:46 更新 小規模フレアの発生が続いています。太陽風磁場南向きの影響で、磁気圏がやや乱れています。 担当 篠原 960黒点群で小規模フレアの発生が続いています。 昨日より、C1.6、C2.3、C1.4、C2.9、C1.5と規模は小さいものの、 5回の小規模フレアが観測されました。 活発に小規模フレアを起こしている960黒点群ですが、 黒点群としての規模は弱まり続けています。 黒点群の数は減り、面積もやや減少しているようです。 黒点群の磁場構造は、ある程度の複雑さを保っているとのことで、 蓄えているエネルギーは、まだ高めの状態にあると考えられます (小規模フレアが頻発していることと関連しているのでしょう)、 小規模フレアから中規模フレアに対する注意は、引き続き必要です。 太陽面には958、959の二つの黒点群も見えますが、こちらは穏やかな黒点群です。 太陽風は速度がやや上がって、380km/秒になっています。 通常の速度レベルに戻ったという速度です。 磁場強度は6nTから、10nT近くに強まり、再び7nTに下がっています。 磁場強度が上がって、速度の上昇が追いかけるという、 小規模の太陽風の乱れがやって来たと見ることができそうです。 27日周期の図で見ると、 6月7日と8日の間(世界時)にセクター境界がやって来ています。 セクター境界とは、太陽風の磁場の大まかな向きがひっくり返る現象です。 今回は、磁場が「太陽から地球方向」から「地球から太陽方向」へ切り替わっています。 この現象自体は、地球への影響はほとんどありませんが、 今回の太陽風の小さな変動は、セクター境界を越えることによって、 太陽風の様子も切り替わったと見ることができます。 今回の変動が、これ以上大きくなることはないでしょう。 ACEの図で、太陽風磁場の南北成分を見ると、 図の後半から、一方的に南向き(マイナス方向)の磁場が続いています。 強度としては、初めに-5nTになり、その後は-2nT、-1nTと弱まっています。 この頃、速度は380km/秒と通常のレベルに回復していました。 これらの影響で、地球ではAE指数で400nTの小規模磁気圏活動が発生しています。 シベリアの磁場データでは、図の最後のところの、 急にグラフが下がっている箇所がこれにあたります。 これも一時的な変動で、これ以上大きくなるということはないと思われます。 基本的には、これから6月13日くらいまでは、 太陽風、磁気圏ともに穏やかに推移するでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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