宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 5/31 12:43 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。太陽風の密度が下がっています。
2007/ 6/ 1 12:50 太陽風の密度減少は終わりました。引き続き、太陽風、磁気圏ともに穏やかな状態です。
2007/ 6/ 2 10:06 960黒点群が姿を現し、Mクラスの中規模フレアが3回発生しました。また、これから高速風が始まりそうです。
2007/ 6/ 3 12:06 今日、M7.0の中規模フレアが発生しました。960黒点群が活発に活動を続けています。
2007/ 6/ 4 07:43 引き続き、中規模フレアが発生しています。960黒点群には注意を続けてください。
最新のニュース

2007/ 6/ 5 07:42 更新
M8.9の大きな中規模フレアが発生しました。960黒点群は引き続き活動的です。

担当 篠原

960黒点群は再び大きな活動を起こしました。
4日14時(世界時4日5時)にM8.9のかなり大きな中規模フレアを起こしたのです。
これでこの黒点群のMクラスフレアは、9個めになります。

このフレアもまた、発生時間の短いタイプのフレアでした。
SOHO衛星のLASCO C3を見ると、CME(太陽ガスの放出現象)は発生していないようです。

960黒点群は現在も大きな規模を保っています。
やや弱っているという報告がありますが、それでも、
引き続き、中規模、大規模フレアに対する注意が必要です。


太陽風は、500km/秒の高速風が続いています。
速度はほぼ安定しています。
一方、磁場強度はむしろ強まっています。
全体的に5nTのレベルに上がり、一時的に10nTを示す時間帯もありました。

その過程で、-3nTとそれほど大きくはありませんが、
南向き磁場が連続的に見られた時間帯があります。
そこで、400nTの小規模オーロラ活動が発生しています。
シベリアの磁場データでも、観測点がひとつだけですが、
オーロラ活動の変化が記録されています。

磁場強度が回復したことで、この高速風はもうしばらく続くかもしれません。
27日周期の図で今回の高速風を見ると、
早くから磁場強度が強まり、速度もだらだらと上がっていて、
ずいぶんめりはりのない変化を示しています。
前回の高速風の変化と比較すると、その違いは明らかです。

高速風の発生源であるコロナホールは、太陽の西の端で見えなくなっています。
高速風自体は、前周期と同様に明日くらいには終わるでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、目立った変化はありません。
今回は、増加は見られないだろうと思います。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。