宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 5/28 10:45 更新 高速の太陽風が続いています(600km/秒)。放射線帯が強まっています。 担当 篠原 SOHO LASCO C3カメラの視野で、プレアデス星団に続いて、ヒアデス星団が見えています。 おうし座の姿をイメージすると、ヒアデス星団は頭にあたり、 そこからプレアデス星団にかけて背中が伸びています。 太陽はおうし座の肩で輝いているところです。 高速の太陽風が続いています。 太陽風の速度は依然600km/秒台を保っています。 昨日までは650km/秒を超えていましたので、それと比べるとやや下がっていますが、 それでも、まだかなり高速の状態です。 太陽風の磁場強度は3nTに弱まったままで安定しています。 高速風領域としては後半に入っていることは間違いありません。 速度は高いのですが、磁場強度が下がって来た事で、 南向き磁場の大きさが小さくなり、磁気圏への影響は弱まって来ています。 シベリアの磁場データ(3日幅)を見ると、昨日(右側3分の1)も中規模の変動が見えています。 しかし、3日間を通してみると、日毎に変化の規模が小さくなっているのが分かります。 このように、高速風が到来すると、高速風領域の前半で磁気圏はより大きく乱れ、 高速風領域の後半に入ると、 高速風が続いていても、磁気圏は次第に穏やかになる傾向が見られます。 27日周期の図を見ると、前周期の高速風は5月2日まででした。 このため、今回は29日くらいまで続くだろうと予想していましたが、 現在の速度の高さを見ると、もう1〜2日長引くかもしれません。 STEREO衛星の太陽コロナ写真では、今回の高速風の原因となったコロナホールは、 太陽の西側(右側)に消えつつあります。 そして、南東(左下)に次のコロナホールが見えつつあります。 明日くらいになれば、もっとはっきりと見えるようになるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、青線のGOES11が昨日よりも更に増加しています。 高いレベルを保っていますので、注意が必要です。 太陽は無黒点の状態が続いています。 SOHO衛星LASCO C3カメラの視野に、プレアデス星団(すばる)とヒアデス星団が見えています。 (c) ESA & NASA, 宇宙天気ニュース SOHO衛星EIT284による、28日6時(世界時27日21時)の太陽。 (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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