宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 5/22 15:56 太陽風の磁場強度が強まっています。太陽風磁場のかたまりが到来している様です。
2007/ 5/23 16:15 太陽風磁場が安定した南向きになり、活発な磁気圏活動が発生しています。太陽風はやや乱れた状態です。
2007/ 5/24 10:30 南向き磁場の影響で、激しい磁気圏活動が発生してます。今夜以降、高速風もやってきそうです。
2007/ 5/25 08:29 高速の太陽風がやって来ました(650km/秒)。磁気圏のオーロラ活動もたいへん活発です。
2007/ 5/26 12:09 たいへん高速の太陽風が続き、磁気圏活動も活発です。放射線帯の高エネルギー電子が、かなり強まっています。
最新のニュース

2007/ 5/27 10:46 更新
太陽風はたいへん高い速度を保っています(650km/秒)。地球は次第に高速風から抜け出して行くでしょう。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度は再び上昇し、
26日20時(世界時26日11時)頃には670km/秒にまで上がりました。
その後も、650km/秒を超える、たいへん高い速度を保っています。

その間、磁場強度も5nTレベルを回復し、
南北成分は、-5nTに達する細かい変動を続けていました。
このため、活発なオーロラ活動が続いています。
AE指数では700〜1000nTの中規模の変動が連続的に観測されていますし、
掲載しているシベリアの磁場データでは、
昨日分(右端3分の1)に、これまで同様の活発な変化が記録されています。

太陽風は現在も高い速度を保っていますが、
磁場強度が3nTに落ちて来ました。
このため、高速風領域は後半部に入ったと考えられます。
27日周期の図で、前周期を参考にすると、
高速風は明後日の29日くらいまでと考えられます。
今日あたりから、速度はゆっくりと低下を始めるのではないでしょうか。
STEREO衛星の太陽コロナ写真では、コロナホールは太陽の西端にだいぶ近づいています。


放射線帯の高エネルギー電子は、ピーク値はやや落ち着きましたが、
GOES12,11の両衛星で高いレベルに達し、
安定した高レベル状態になったと考えられます。
放射線帯の増加は早いですが、減衰はたいへんゆっくりです。
これから数日間にわたって、注意が必要となります。

太陽のフレア活動は穏やかです。
黒点は見られません。




STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。27日5時(世界時26日20時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。