宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C2 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 5/17 12:45 C2.9の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2007/ 5/18 10:17 太陽風は低速で(310km/秒)、磁気圏も比較的静穏です。これから高速風が回帰して来るでしょう。
2007/ 5/19 10:33 高速の太陽風がやってきました(600km/秒)。磁気圏はそれほど乱れていません。
2007/ 5/20 11:46 高速の太陽風が続いています(650km/秒)。太陽では、次のコロナホールも見えています。
2007/ 5/21 09:53 太陽風の速度が下がり始めています(550km/秒)。高速風領域は後半です。
最新のニュース

2007/ 5/22 15:56 更新
太陽風の磁場強度が強まっています。太陽風磁場のかたまりが到来している様です。

担当 篠原

太陽風の磁場強度が、半日ほどかけて強まり続け、現在12nTに上がっています。
太陽風とともに、磁場のかたまりが飛んできているのだと思います。
19日に小規模のフィラメント消失が起き、弱いCMEが見られていたのですが、
その影響の可能性があります。

STEREOの太陽コロナの写真では、コロナホールはちょうど太陽の中心に見えています。
従って、ここからの影響にしては早過ぎます。


磁場強度は強まっていますが、現在の南北成分は北向きです。
このため、地球磁気圏への影響はほとんど見られません。
現在のAE指数、シベリア磁場データはたいへん穏やかです。

このあと、南北成分が南向きに反転するような変化が起きた場合は、
磁気圏の活動が活発化します。
ただし、太陽風の速度が440km/秒と通常の状態に戻りつつありますので、
極端に乱れることはないでしょう。


STEREOの写真で見えるように、コロナホールは順調に西に移動しています。
ちょうど今、地球へ向かって高速の太陽ガスが噴き出しているところです。
その最初の変化は、24日くらいから見られるのではないでしょうか。


太陽では、956黒点群がBクラスの小さなフレアを数回起こしています。
弱いなりに活動的ともいえますが、
黒点群の規模は次第に小さくなっていますので、
これ以上大きな活動になることはないでしょう。


本日は学会のため、更新の時刻が遅くなりました。
申し訳ありませんでした。



STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。22日15時(世界時22日6時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。