宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/ 5/22 15:56 更新 太陽風の磁場強度が強まっています。太陽風磁場のかたまりが到来している様です。 担当 篠原 太陽風の磁場強度が、半日ほどかけて強まり続け、現在12nTに上がっています。 太陽風とともに、磁場のかたまりが飛んできているのだと思います。 19日に小規模のフィラメント消失が起き、弱いCMEが見られていたのですが、 その影響の可能性があります。 STEREOの太陽コロナの写真では、コロナホールはちょうど太陽の中心に見えています。 従って、ここからの影響にしては早過ぎます。 磁場強度は強まっていますが、現在の南北成分は北向きです。 このため、地球磁気圏への影響はほとんど見られません。 現在のAE指数、シベリア磁場データはたいへん穏やかです。 このあと、南北成分が南向きに反転するような変化が起きた場合は、 磁気圏の活動が活発化します。 ただし、太陽風の速度が440km/秒と通常の状態に戻りつつありますので、 極端に乱れることはないでしょう。 STEREOの写真で見えるように、コロナホールは順調に西に移動しています。 ちょうど今、地球へ向かって高速の太陽ガスが噴き出しているところです。 その最初の変化は、24日くらいから見られるのではないでしょうか。 太陽では、956黒点群がBクラスの小さなフレアを数回起こしています。 弱いなりに活動的ともいえますが、 黒点群の規模は次第に小さくなっていますので、 これ以上大きな活動になることはないでしょう。 本日は学会のため、更新の時刻が遅くなりました。 申し訳ありませんでした。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。22日15時(世界時22日6時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|