宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 5/14 10:11 太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は静穏です。プレアデス星団が見えて来ました。
2007/ 5/15 10:30 太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は概ね静穏です。956黒点群が出現しました。
2007/ 5/16 10:00 956黒点群がやや成長しています。太陽風は低速で(350km/秒)、磁気圏は概ね穏やかです。
2007/ 5/17 12:45 C2.9の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2007/ 5/18 10:17 太陽風は低速で(310km/秒)、磁気圏も比較的静穏です。これから高速風が回帰して来るでしょう。
最新のニュース

2007/ 5/19 10:33 更新
高速の太陽風がやってきました(600km/秒)。磁気圏はそれほど乱れていません。

担当 篠原

今週に入って、SOHO LASCO C3カメラでプレアデス星団(すばる)が見える様になりました。
現在、視野を3分の1ほど進んでいます。
この様子は、もう10日ほど楽しめそうです。

ただし、これからしばらく、SOHO衛星は軌道の関係でデータが途絶えがちになります。
EITカメラは、メンテナンス作業を兼ねて、既に更新が停止しています。
LASCO C3の画像も、どこまで更新が行われるでしょうか。


ニュースでは、SOHO EIT284の昨夜の写真を掲載しています。
この後、更新が止まっています。
この写真を見ると、太陽の南側(下側)に見えているコロナホールが、
ちょうど、地球への影響開始位置である、西側(右側)へ半分移動した地点に達しています。
ここからやってくる高速風は、既に地球に到達し、太陽風は乱れが始まっています。

ACEのデータをご覧下さい。
昨日のニュースで、高速風の兆しが見えているのかもしれないと書きましたが、
その通りの変化がやってきました。

18日16時(世界時18日8時)頃から、太陽風の速度は上がり始め、
19日0時(世界時18日15時)に600km/秒に達しました。
そして、その後も、550〜600km/秒の間で推移しています。

予想以上に立派な高速風がやってきています。
27日周期の図をごらんください。
立ち上がりだけですので、継続するかどうかはまだ分かりませんが、
前周期(4月22-23日)の弱々しい変化と比較すると、5月18日の変化はかなり立派です。

速度が高まる前に、太陽風の磁場強度は20nTまで強まりました。
速度が上昇を始めるとともに、こちらはゆっくりと弱まり、
現在は8nTほどです。
まだやや強めなので、高速風領域はまだ前半部です。
これから3〜4日ほど高速風は続きそうです。


速度が上がったのですが、太陽風磁場の南北成分は北寄りの傾向になっています。
そのため、磁気圏はそれほど乱れていません。
AE指数では、500nT以下の小規模の乱れが見えています。


今後は、放射線帯高エネルギー電子の動向にも注目してください。
現在は、大変低いレベルです。

太陽のフレア活動は落ち着いています。
956黒点群は規模は保っていますが、活動的には落ち着いてきたのでしょうか。




プレアデス星団(すばる)が、SOHO LASCO C3カメラで見えています。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/18 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。