宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 5/15 10:30 太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は概ね静穏です。956黒点群が出現しました。
2007/ 5/16 10:00 956黒点群がやや成長しています。太陽風は低速で(350km/秒)、磁気圏は概ね穏やかです。
2007/ 5/17 12:45 C2.9の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2007/ 5/18 10:17 太陽風は低速で(310km/秒)、磁気圏も比較的静穏です。これから高速風が回帰して来るでしょう。
2007/ 5/19 10:33 高速の太陽風がやってきました(600km/秒)。磁気圏はそれほど乱れていません。
最新のニュース

2007/ 5/20 11:46 更新
高速の太陽風が続いています(650km/秒)。太陽では、次のコロナホールも見えています。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
速度(ACEの黄色線)はもう一段上がって、650km/秒になりました。
ほぼ安定しています。

太陽風の磁場強度(白線)はやや下がって、5nTになっています。
高速風帯で、磁場強度がこのあたりに下がって来ると、
中盤を迎えたと考えられます。
従って、これから大きな乱れになることはないでしょう。

磁場の南北成分(赤線)は+3〜-3nTの範囲で細かく変動しています。
まとまった南向きにはなっていないため、地球への影響は限定的です。
AE指数では、500nT前後の小・中規模のオーロラ活動が観測されてる程度です。
シベリアの磁場データを見ると、
2日前と比較して、昨日の変動は小さくなっています。

今後は、磁場強度が更に弱まり、磁気圏の活動は一段と小規模になるでしょう。
明日くらいからは速度も下がり始めるのではないかと思います。


高速風のまっただ中ですが、
次の高速風をもたらすコロナホールが太陽で見えています。
SOHOのデータが停止していますので、久しぶりにSTEREOの写真を掲載します。
太陽の西の端(右端)に、今の高速風をもたらしているコロナホールが見えています。
次第に太陽の端へ近づき、地球への影響もなくなるでしょう。

一方、東側(左側)には、もうひとつ別のコロナホールが見えています。
しっかりと広さのあるコロナホールです。
明日、明後日くらいに太陽の中心線に達しそうです。
すると、その3日後、24〜25日くらいから高速の太陽風が地球へやってくるでしょう。
27日周期の図で見ると、これは、4月27日にやってきた高速風の回帰です。
この図で予想すると、到来は5月24日の終わり頃(日本時間)になりそうです。


放射線帯の高エネルギー電子がやや増加しています。
しかし、現在はかなり低いレベルです。
今回は目立った増加にはならないのではないでしょうか。

太陽では、B9の小さなフレアが956黒点群で発生しています。
956群の規模はいくらか小さくなっているようです(昨日の黒点写真と見比べてください)。
この群の活動度は、次第に下がって行きそうです。



STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。20日6時(世界時19日21時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。