宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 5/12 11:49 太陽風は通常の速度で、磁気圏も穏やかです。
2007/ 5/13 10:23 太陽風は低速になりました(340km/秒)。次のコロナホールが見えなくなっている様です。
2007/ 5/14 10:11 太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は静穏です。プレアデス星団が見えて来ました。
2007/ 5/15 10:30 太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は概ね静穏です。956黒点群が出現しました。
2007/ 5/16 10:00 956黒点群がやや成長しています。太陽風は低速で(350km/秒)、磁気圏は概ね穏やかです。
最新のニュース

2007/ 5/17 12:45 更新
C2.9の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。

担当 篠原

17日2時半(世界時16日17時半)、956黒点群でC2.9の小規模フレアが発生しました。
956群はこの他にもBクラスの小さなフレアを度々起こしています。
黒点群の磁場構造は複雑さを増しているそうで、
この領域がエネルギーを蓄えていると考えられます。
今後、Mクラスの中規模フレアなどを起こすかもしれません。
引き続き、956黒点群の活動に注目してください。

また、957黒点群が新たに発生したそうです。
掲載の写真ではほとんど識別できませんが、
太陽の真ん中からやや西(右)に行ったところです(かすかにしみの様に見えています)。
SOHO EIT284の写真で、コロナホールの右手に見えている明るい領域です。
規模は小さく、こちらは特に問題ないでしょう。


太陽風は300km/秒とかなり低速です。
磁場強度は4nTにやや戻しています。
注目すべきは、南北成分が安定して-3nTを向き続けている事です。
17日3時(世界時16日18時)頃からすぱっと南向きに切り替わり、
以降10時間にわたって続いています。

ここで太陽風の速度が高ければ、磁気圏も活動的になるのですが、
速度がたいへん下がっているため、ほとんど影響が現れていません。
AE指数、シベリアの磁場データともに、とても穏やかです(多少の変化は見られますが)。

太陽風は、このまま低速状態が続くと思われますので、
磁気圏活動は穏やかに推移するでしょう。

太陽風は、明日いっぱいは穏やかな状態が続きます。
その後、コロナホールの影響で磁場強度や速度に乱れが発生する可能性があります。


放射線帯の高エネルギー電子は、低いレベルで安定しています。
次の高速風が来るまでは、穏やかな状態が続くでしょう。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。