宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/ 5/16 10:00 更新 956黒点群がやや成長しています。太陽風は低速で(350km/秒)、磁気圏は概ね穏やかです。 担当 篠原 太陽で、小規模のCME(太陽ガスの放出現象)が発生しました。 SOHO LASCO C2, C3カメラで撮影されています。 16日4時(世界時15日19時)頃に始まった現象で、 現時点では、SOHOの写真はここまでしか掲載されていません。 太陽面では、956黒点群が成長している様です。 太陽写真で、黒点が目立って来ました。 X線のグラフも全体が上昇していて、956群が大きくなっている事を示しています。 16日0時半(15日15時半)にはC1の小さな小規模フレアを起こしました。 今後、中規模クラスのフレアを起こす可能性もあるそうです(SEC)。 しばらく注目する必要があります。 上記のCMEは、ガスの吹き出し方から見て、956黒点群が起こした可能性があります。 しかし、他の情報がありませんので、確認はできません。 太陽の向こう側で起きたものかもしれません。 いずれにせよ、ガスは横方向に飛び出していますので、地球への影響はないでしょう。 穏やかな太陽風が続いています。 300km/秒に下がっていた太陽風の速度は、 昨夜からやや上がって、現在は350km/秒になっています。 それでも、低速風の状態です。 速度の上がりとともに、磁場強度も5nTくらいに上がりました。 南北成分が南寄りに推移していて、-2〜-3nTの南向きが長い時間続いています。 このため、小規模の磁気圏活動が発生していた様です。 シベリアの磁場データを見ると、TIKとNOKでそれぞれ変化が見られています。 小規模な変化ですので、基本的には磁気圏は穏やかだったと言えます。 現在の磁場強度は、再び2nTくらいに弱まっています。 速度の上昇も止まっていますので、引き続き穏やかな太陽風が続くでしょう。 SOHO EIT284では、コロナホールが太陽の中心線に達しつつあります。 これから3日後、19日くらいから影響が地球に及ぶと考えられます。 前周期とだいぶ形が変わりましたが、コロナホールとしてはしっかり暗く見えています。 高速風としては地球にやって来るのではないでしょうか。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C2カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|