宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
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太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 5/ 9 10:15 高速の太陽風が続き(600km/秒)、オーロラ活動も発生しています。
2007/ 5/10 10:06 高速太陽風は終わりを迎えています(470km/秒)。これからしばらく、穏やかな日が続くでしょう。
2007/ 5/11 12:02 地球は高速風帯を抜け出しました(420km/秒)。これから1週間程度穏やかになるでしょう。
2007/ 5/12 11:49 太陽風は通常の速度で、磁気圏も穏やかです。
2007/ 5/13 10:23 太陽風は低速になりました(340km/秒)。次のコロナホールが見えなくなっている様です。
最新のニュース

2007/ 5/14 10:11 更新
太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は静穏です。プレアデス星団が見えて来ました。

担当 篠原

太陽観測衛星であるSOHO衛星のLASCO C3カメラの視野に、
おうし座にあるプレアデス星団(すばる)が見えて来ました。
宇宙天気現象ではありませんが、SOHOの春の風物詩となっているものです。
今日の写真では、左端にぎりぎりで姿を現しています。
これからゆっくりとLASCO C3の画面を横切っていきます。
静止画はこちら、動画はこちらで楽しむことができます。
明日になれば、星団の全体が見えるようになるでしょう。


宇宙天気に戻ります。
太陽風は一段と速度が下がって、300km/秒の低速風になっています。
磁場強度も2nTと弱く、たいへん穏やかな状態です。

このため、磁気圏はとても静穏で、
AE指数(途中で止まっていますが)、シベリアの磁場データともに、
全く変化が見えていません。
この状態は、もう5日くらい続くでしょう。

SOHO EIT284で、コロナホールの様子がもう少し良く見えるようになっています。
今日の写真を見ると、コロナホールは南側(下側)の一部だけになっていて、
規模がかなり小さくなっています。
この様子では、太陽風の乱れも弱まっているのではないでしょうか。
前周期の4月22日以降に見られていた太陽風の速度上昇は、
この時点で既に規模が小さくなっていましたが、
今回は一段と穏やかになっている可能性があります。
これは、5月19日以降に見られる変化です。


太陽は、中心やや西(右)に955黒点群が見えています。
昨日の写真より、ややはっきりと黒点が見えています。
X線のデータでは、Aクラスの小さな変動が再び見られるようになっています。
955群が起こしているのかどうか分からないのですが、
955群であれば、黒点が見えて来た事と関係しているのかもしれません。
黒点群の規模は小さいので、
基本的にはフレア活動は穏やかに推移するでしょう。



SOHO衛星LASCO C3カメラの視野を、プレアデス星団(すばる)が横切り始めました。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。