宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/ 5/12 11:49 更新 太陽風は通常の速度で、磁気圏も穏やかです。 担当 篠原 太陽風は、400km/秒前後と通常の速度で安定しています。 全体的には、ゆっくりと下がっている様ですが、 更に低速風へ下がって行くのかどうかは、 もうしばらく様子を見る必要があります。 太陽風の磁場強度も、やや弱めの3nT前後で安定しています。 南北成分は0nT付近にあり、地球への影響はたいへん小さくなっています。 このため、AE指数および、シベリア磁場データには、全く変化が見られません。 地球の磁気圏も、たいへん穏やかな状態です。 この穏やかな状態は、18日頃まで続きそうです。 27日周期の図によると、次の太陽風の乱れは、 前周期4月22日に始まった小規模の高速風の回帰となります。 ただ、この高速風帯は、前々周期、前周期と次第に規模が小さくなっていて、 今回どうなるのか、注目しているところです。 発生源のコロナホールが、もう1〜2日すると地球から見える様になります。 その頃に、規模の予想が立つかもしれません。 太陽では、中心付近に955黒点群が見えています。 今回の黒点群も、太陽の赤道付近に発生しました。 11年の太陽活動の新しい周期は、まだ始まっていない様です。 X線のグラフを見ると、Aクラスの非常に小さな規模ですが、 小刻みな変化が見えています。 現時点では、どこが発生源なのか分かりません。 955黒点群かもしれませんが、 SOHO EIT284の写真で、太陽の左寄りに見える小さな明るい点か、 東の端から顔を出している明るい領域かもしれません。 この後、変動の規模が上がっていくのかどうか、注目されます。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|