宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 5/ 5 11:25 太陽風は低速で、磁気圏は静穏です。明日から高速太陽風がやってくるでしょう。
2007/ 5/ 6 11:32 低速の太陽風が続いています(280km/秒)。高速風はまだ来ていません。
2007/ 5/ 7 12:29 太陽風は低速のままです(290km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2007/ 5/ 8 10:20 太陽風の大きな乱れがやって来ました。磁場強度、速度が強まり、活発なオーロラ活動も発生しています。
2007/ 5/ 9 10:15 高速の太陽風が続き(600km/秒)、オーロラ活動も発生しています。
最新のニュース

2007/ 5/10 10:06 更新
高速太陽風は終わりを迎えています(470km/秒)。これからしばらく、穏やかな日が続くでしょう。

担当 篠原

高速太陽風の領域は、終盤に入っています。

昨日の夕方、9日19時(世界時9日10時)頃まで、太陽風は600km/秒とかなり高速でした。
その後、ゆっくりと低下が始まり、
半日ほどかけて、現在は470km/秒まで下がっています。
もう一日ほどで、速度は400km/秒の通常レベルへと戻り、
地球は高速風領域を脱することになるでしょう。

太陽風の磁場強度(ACEの白線)は3nTへ弱まっています。
南北成分(赤線)はやや北寄り(プラス方向寄り)で変化しています。
そのため、磁気圏への影響は小さくなっています。
シベリアの磁場データをご覧下さい。
この図は3日間のデータを示していて、右側3分の1が昨日のデータです。
すっかり変化がなくなり、穏やかになっています。


今後、速度が更に下がる事で、磁気圏は一層静穏な状態になるでしょう。
穏やかな太陽風は、この後、1週間程度続きます。
掲載している27日周期の図では、前周期の最後のところ(4月22日)に、
やっと次の乱れが見えています。


放射線帯の高エネルギー電子は、低いレベルで安定しています。
今回の高速風は、高エネルギー電子の目立った増加にはつながりませんでした。

太陽では、中心やや東よりに955黒点群が出現しました。
SOHO EIT284でも明るく光っている領域です。
GOESのX線データでは、Bクラスの小さなフレア活動が、2回見られています。
発生箇所の情報がないのですが、新しく発生した955群で起きたのかもしれません。
955群がどの程度の活動度を持っているのか、しばらく様子を見る必要があります。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。