宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 5/ 9 10:15 更新 高速の太陽風が続き(600km/秒)、オーロラ活動も発生しています。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、太陽風は600km/秒前後のかなり高速の状態が続いています。 27日周期の図をご覧下さい。 前周期の4月11日前後の様子と比較すると、 今回の高速風領域が、かなり高まっている事が分かります。 10nT台に強まっていた太陽風の磁場強度は、 昨日のニュース以降、5nTへ下がって行きました。 こうなると、高速風はだいたい最高速に達したと考えられます。 今日のACEのグラフで、速度が600km/秒前後で安定しているのは、このことと対応します。 地球への影響度を決める、太陽風磁場の南北成分は、 細かく南北への変動が見られています。 ただし、磁場の強度自体が弱まっているので、 南向きの振幅としては、-3nT前後と大きなものではありません。 それでも、速度がかなり高まっていますので、 エネルギーはそれなりに磁気圏へと流れ込んでいます。 シベリアの磁場データをご覧下さい。 右側3分の1が、昨日の変化です。 一昨日の変化(図の中ほど)の規模からは弱まっていますが、 中・小規模のオーロラ活動が発生しています。 残念ながら、北極では太陽が高くなり、 夜の時間がすっかり短くなってしましました。 アラスカのライブカメラでオーロラの姿を見る事は、秋まで待たなければなりません。 今回の高速風をもたらしたコロナホールの姿は、 SOHO EIT284の写真では見えなくなってしまいました。 前周期の変化を参考にすると、今日いっぱいは高速が続いて、 明日に入ると速度の低下が始まりそうです。 この一日は、磁気圏活動もある程度見られそうです。 この高速風が過ぎると、1週間程度静穏な日が続くと予想されます。 放射線帯の高エネルギー電子は、現在は低いレベルにあります。 今後、増加する可能性がありますので、注意してください。 太陽は、953黒点群が見えなくなって、無黒点になった様です。 X線のグラフは低いレベルですが、ややざわついています。 どの領域が起こしているのでしょうか。 これから減少するなら、953黒点群だったことになりますし、 続くようなら、SOHO EIT284で東側(左側)に見えている、 明るい領域が起こしていることになります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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